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小说:第五章『你的目的是什么?』
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2025-06-24更新
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更新日期:2025-06-24
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第五章|『你的目的是什么?/あなたの目的は?』
前言 抵达不列颠尼亚共和国首都新马林[1]的白马一行人,在机场受到塞西尔·柯尔米博士迎接。随着众人前往目的地……等待着新展开的《新洁的阿尔玛利亚》第5话,开幕。
降落在不列颠尼亚共和国首都新马林市圣克莱尔县国际机场[2]的白马、觉、多库三人,正通过出入境审查柜台。觉盯着自己的护罩歪头疑惑。 “咦?国名变成不列颠尼亚共和国了?之前不是公国吗?” “哇,居然还有人不知道这是,觉你都不看新闻的吗?” “哎?发生什么事情了吗?” 听着两人宛如学生般的对话,跟在后面的白马像修学旅行带队老师般解释道 “几个月前刚改制。三年前最后的皇帝鲁路修死后,打着贵族复权旗号的大贵族们将各自领地拼凑起来,让不列颠尼亚以公国形式重新建国,这段历史你知道吧?” “嗯。听说当时是以大贵族联盟为核心建立的” “不过事情并没有顺利进行” “大概是忘不了帝国时期的荣华吧。因为只顾自己独吞甜头,结果国家财政崩溃了,真是愚蠢。” 听了白马的话,多库一脸无奈地答道。 “不列颠尼亚人的多库也这么认为吗?” “当然了,我家可是普通平民家庭,以前是被剥削的一方,现在轻松多了” “哦~所以是走投无路才改制为共和制?” “旧贵族们似乎还想要复辟帝制呢” “不过,他们求错人了” “啊!这么说来……” 走向出口的觉等人眼前突然出现巨幅标语“欢迎来到不列颠尼亚共和国”,海报上是曾担任神圣不列颠尼亚帝国宰相的第二皇子修奈泽尔·el·不列颠尼亚。 “没错,修奈泽尔总统” 眼看权力斗争愈演愈烈,大贵族联盟早早意识到公国体制的局限性,本想拥立修奈泽尔为新皇帝复兴帝国。但冷静研判国际形式的修奈泽尔拒绝了这番提议,选择重视不列颠尼亚人民的民主制度,最终引领国家走向共和。 “哎呀,说明的还不够充分,不过详细解说就留到下次给觉补习社会课吧” “诶?” 白马若有所觉地垂下视线。觉的视线也从欢迎招牌移开目光向下看去,只见一位戴着墨镜的女性正挥手示意。 “那个漂亮的人就是来协助我们的……” “是塞西尔·柯尔米博士!” 觉虽惊叹于塞西尔的美貌,但更激动的事多库。与传说中第九世代KMF开发相关的技术人员塞西尔见面,难掩内心的感动。 “你们就是拉克夏塔联络的特工新月吧” 塞西尔一边把墨镜往下拉了拉一边打量着众人 “劳烦您亲自迎接,实在过意不去” “没关系,正好有些事想在路上聊聊” 塞西尔微笑着与白马握手。 坐落于怀基基的黑色骑士团总部会议室内,以Zero为中心的核心成员正注视着中央显示屏,画面上播放着前些日总部遇袭的影像记录。 “多亏特工新月及时应对,损失才得以最小化” “嗯,得向神乐耶道谢才行” Zero注视影像时,柯内莉亚在一旁回应。但总司令因迪拉的神情依旧凝重。 “Zero……您不追究我的失职吗……” “我不会责备你。像你这样的武人,应该很清楚自己的过失吧。既然如此,当务之急是查明袭击者的身份” “明白了……” 即便没有被问责,因迪拉的表情也不会因为自责而变好。 “柯内莉亚大将,被捕袭击者的身份查明了吗?” “嗯,请看这个” 随着柯内莉亚操纵平板,中央屏幕出现了二十余人的脸部照片、姓名和简要履历。 “这是……” 香凛[3]注意到画面中袭击者之间的共同点,不禁脱口而出。 “没错,全员都是不列颠尼亚人,而且曾经都服役于不列颠尼亚军” 柯内莉亚略显尴尬地接过香凛的话。 “原来如此,与日本的情况如出一辙” “您是指,之前神乐耶大人遇袭的事?” 听到Zero的话,吉诺想起发生在日本的袭击事件。 “嗯。我在日本时,袭击皇神乐耶的武装分子也全是前不列颠尼亚军人。” “难道说……” 会议室内的露波芙、古仁科[4]等人议论纷纷。 “不列颠尼亚政变?” 不知是谁脱口而出。 “那不可能” Zero毫不犹豫的否定了。 “我们黑色骑士团受超合集国委托负责各加盟国的国防事物。不列颠尼亚共和国是超合集国加盟国,不应该臆测就轻易说出这种话” 在场的士官们静静地听着Zero的话。 “反过来说,任何威胁超合集国各国人民和平的人无论是谁,我们黑色骑士团都不能坐视不理。虽然袭击者的身份已经查明,但其目的与主谋依旧不明,我们必须尽快排除这个威胁,明白了吗?” “是!” 在Zero坚定的号令下,众人确认了各自该做的事情。Zero深深点头,再次看向屏幕——画面定格在与新月一起战斗的黑色红莲型机体的身影。 (那台黑色KMF再度现身于新月面前,是偶然还是……但比起身份不明的它,当务之急仍是追查袭击者。至于它,就交给他们处理吧) 在Zero面具之下的朱雀,思绪中浮现出远赴不列颠尼亚的白马一行人。 塞西尔驾驶的汽车行驶在新马林高速公路上。坐在副驾驶位的白马察觉防卫企划开发高等研究所的室长亲自迎接的异样,主动向塞西尔询问。 “您刚才说想谈的事情,是关于黑色KMF吧?” “嗯,我看过拉克夏塔女士送来的数据了” “有什么线索吗?” “没有呢,不过能看出与我和罗伊德博士参与改造的原版‘Eight Elements G’存在差异” “Eight Elements G……就是黑色骑士团所说的红莲圣天八极式吧” “啊,抱歉。那个和式名称实在难记……” “没关系,这些都只是细枝末节,重要的是那些差异有什么特别之处吗?” “嗯,原版被改动的那些部分,我认为很可能是由不列颠尼亚系技术人员所为” “嗬” “柯尔米博士为什么会这么认为呢?” 不顾感慨的白马,从后座弹出身子的多库按耐不住好奇追问塞西尔 “从设计和技术理念的理解程度来看吧,这台黑色机体与原版主要差异在于右臂和能量翼发生器两处,特别是右臂从原版的辐射波动机构变更为可以切换三种武装的结构” “那不是因为更方便吗?” 吃着在机场买的零食的觉插话道。顺便一提,零食包装上印着总统秘书的妹妹雪诺·赫科斯豪斯[5],似乎是不列颠尼亚共和国很有人气的特产。 “呵呵,一般人都会这么想呢,但我的看法不同” “您的依据是?” 面对白马的追问,回答的却是多库。 “原来如此,这台黑色机体的右臂虽然也搭载了辐射波动机构,但性能远不及红莲圣天八极式,恐怕是没能完全再现拉克夏塔·恰拉博士的技术吧” “叮咚,我也有同样的想法,不愧是特工新月的机械师” “嘿嘿……” 多库罕见的红了脸,觉用冷淡的眼神瞥着这样的多库,同时往嘴里塞着零食。 “原来如此,您刚才提到的技术理念的理解就是这个意思吧。辐射波动机构是拉克夏塔·恰拉博士的专利,能再现这项技术的,只有拉克夏塔·恰拉博士的弟子珍珠党成员了。而根据MVS和浮游技术发展的能量翼的运用来看,应该是出自不列颠尼亚系技术人员之手” 塞西尔对白马的解说点头赞同。 “这也只是我的推测,还是需要听听罗伊德的意见” “拉克夏塔·恰拉博士也说过!让我们去咨询罗伊德·阿斯普林德博士。居然能见到那位被称为无业天才的罗伊德·阿斯普林德博士,真是太荣幸了!” “这种称呼真的没问题吗?” 觉冷眼看着兴奋的多库。 “啊哈哈哈哈……虽然确实是天才没错” “话说阿斯普林德博士现在何处?这辆车似乎不是开往防卫开发高等研究所的吧?” “呃……这个,那位先生无论如何都……” 塞西尔露出被戳中痛处的表情。 “那位先生?” 在觉和多库歪头困惑时,白马已隐约猜到答案。 “有种不好的预感” 塞西尔的汽车朝着总统官邸——白色花园驶去。 “欢迎来到不列颠尼亚共和国,特工新月的诸位” 出现在面前迎接他们的,正是现任总统修奈泽尔·el·不列颠尼亚本人。在身旁侍立的事秘书[6]。 “修、修奈泽尔总统!?” “对不起,我并没有要骗你们的意思,但殿下执意要我将你们带来……” “哎呀,塞西尔女士,如今我已不再是皇族了,殿下的称呼就免了吧” “失礼了,总统” 虽然身份转变,但两人熟稔的关系一目了然,这让白马不禁扶额。 “难道说,要与阿斯普林德博士见面需先解决某些问题吗?” “不愧是十六夜的特工,省去不少客套话呢” 修奈泽尔微微一笑,塞西尔与施内面露愧色。 “很遗憾,罗伊德目前处于失踪状态” 意识到此行又无法轻易见到目标任务,白马顿感头疼。 某处仓库内。并排摆放着数台缺失手臂与头部的KMF骨架,旁边堆积如山一样的KMF零件。在这之中毫无干劲的罗伊德正大大地伸了个懒腰。 “啊~还是提不起干劲!完全提~不~起~劲~啊~” 像个耍赖孩童般扭动身躯,头顶突然传来砰、砰两声枪响。 “噫!” 缩成一团的罗伊德抬头一看,枪口正对着自己。 “有没有干劲无所谓,博士先生,为了自己的性命赶紧动手吧” 举枪的是一位衣着考究的年轻不列颠尼亚人——前贵族伊森·摩根。伊森身后还站着一群面露凶光的家伙。 “呜哇~” 罗伊德的惨叫声在昏暗的仓库内回荡、 ep05 END
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ブリタニア共和国の首都、ニューマーリンに降り立ったハクバたち。空港で出迎えてくれたセシル・クルーミー博士に連れられ、一行が目指した先は…。新たな展開が待ち受ける『新潔のアルマリア』第5話、開幕! ブリタニア共和国の首都、ニューマーリンにあるセントクレア国際空港に降り立ったハクバ、サトリ、ドクの三人。出入国審査カウンターを通ったサトリが自分のパスポートを眺めながら小首を傾げる。 「あれ? ブリタニア共和国になってる。ブリタニアって公国じゃなかったっけ?」 「うわっ、まだそんなこと言ってる人がいる。サトリ、ニュース見てないの?」 「えっ? 何かあったっけ?」 学生のようなやり取りをしているサトリとドク。あとから来たハクバが見かねて修学旅行を引率する教師のごとく説明する。 「数ヵ月前にあらためられたんだよ。3年前に最後の皇帝であるルルーシュが死んだあと、貴族の復権を掲げた大貴族が領地を寄せ集めて、ブリタニアは公国として再スタートした。ここまでは知ってるだろう?」 「うん。当時の大貴族連合の人たちが中心になって作ったって」 「でも、上手くいかなかったんだ」 「帝国時代の栄華を忘れられなかったんだろうね。自分たちだけ甘い汁を吸おうとするから、国が立ち行かなくなったんだ。馬鹿な話さ」 ハクバの言葉を受けて、辟易とした様子でドクが答える。 「ブリタニア人のドクでもそう思うの?」 「もちろん。僕の家はごく普通の平民の家だったからね。搾取される側だったからせいせいしてるよ」 「ふ~ん。で、どうしようもなくなったから共和制になったんだ?」 「元貴族たちは帝政に戻そうとしたみたいだけどね」 「でも、泣きついた方が悪かった」 「あっ! それって……」 出口に向かっていたサトリたちの目の前に、大きく「ようこそ、ブリタニア共和国へ」と入国を歓迎する看板が掲げられている。そこに写っているのはシュナイゼル・エル・ブリタニア。かつて、神聖ブリタニア帝国の宰相を務めていた第2皇子。 「そう。シュナイゼル大統領だ」 利権争いが収まらず、早々と公国としての限界を悟った大貴族連合は、シュナイゼルを新しい皇帝に迎えて帝国の復興を画策したが、冷静に世界情勢を見据えたシュナイゼルはこれを拒否。ブリタニア人の民主制を重視し、共和国へと導いたのだ。 「おっと、説明がまだ足りないが、サトリへの社会の授業はまたあとにするか」 「へっ?」 ハクバが何かに気づいたように視線を下げる。同じようにサトリが看板から視線を下げると、そこにはサングラスをかけた女性が手を振っている。 「あのきれいな人が協力してくれるって言ってた……」 「セシル・クルーミー博士だ!」 サトリもセシルの容姿の美しさに驚いたが、それ以上に驚いた声を上げたのがドク。伝説ともいえる第九世代ナイトメアの開発に関わった技術者としてのセシルに会えたことに感動を隠せないでいる。 「あなたたちが、ラクシャータさんが連絡をくれたエージェント新月ね」 と、サングラスをずらしながらハクバたちを見るセシル。 「すみません。わざわざ出迎えていただいて」 「いいのよ。道すがら話したいこともあったから」 にっこりと微笑むセシルとハクバが握手を交わす。 ワイキキにある黒の騎士団本部の会議室。ゼロを中心に中核メンバーが中央に据えられたモニターを注視している。そこには、先日の本部襲撃の様子を記録した映像が流れていた。 「エージェント新月のおかげで被害は最小限に抑えられたか」 「ああ。神楽耶のやつに礼を言っておかないとな」 映像を見るゼロにコーネリアが答える。その一方で総司令であるインディラの表情は暗い。 「ゼロ……。私を糾弾しないのか……」 「糾弾などしない。あなたほどの武人なら、自分の落ち度は承知しているだろう。それならば、この襲撃者の正体を掴むことを優先すべきだ」 「わかった……」 ゼロに責任を問われなかったとしても、自責の念でインディラの表情が晴れることはない。 「コーネリア大将。捕らえた襲撃者たちの身元は割れたのか?」 「うむ。これを見てくれ」 ゼロの問いに答えるようにコーネリアが手元のタブレットを操作すると、中央モニターに20名ほどの顔写真と名前、簡単な経歴が映し出される。 「これは……」 映し出された襲撃者の共通点に気づいた香凛の口から、つい言葉が漏れる。 「そうだ。全員ブリタニア人。それもかつてブリタニア軍に所属していた者たちばかりだ」 コーネリアがばつが悪そうに香凛の言葉を拾う。 「なるほど。こちらもそうか」 「こちらもって、先に報告のあった神楽耶さま襲撃も?」 ゼロの言葉に、日本で起きた皇神楽耶が襲撃された事件を思い出すジノ。 「ああ。私が日本に渡っていた際、皇神楽耶を襲撃した武装集団も全員が元ブリタニア軍人だ」 「それって……」 と、会議室内のリュボフや古仁科たちがざわめく。 「ブリタニアのクーデター?」 誰かが、その言葉を口にしてしまう。 「それは違う」 迷うことなく否定するゼロ。 「私たちは超合集国から国防を請け負っている黒の騎士団だ。ブリタニア共和国は超合集国加盟国。憶測で安易にそういった言葉を口にするべきではない」 その場にいる士官たちはゼロの言葉を黙って聞いている。 「逆を言えば、超合集国各国で暮らす人々の平和を脅かす者は誰であろうと許しはしない。それが我々黒の騎士団だ。襲撃者の身元は判明したが、その目的も首謀者も不明のまま。一刻も早く人々の脅威を取り除く必要がある。いいな?」 「はっ!」 ゼロの力強い言葉に納得し、それぞれの為すべきことを確認した士官たちが返礼する。ゼロは深く頷くと、再び中央モニターを見やる。そこには、新月とともに戦う黒い紅蓮型の姿が映っていた。 (あの黒いナイトメア、またもエージェント新月の前に現れた。これは偶然か、それとも……。だが、奴の正体も目的もわからない今、優先すべきは正体不明の襲撃者のほうだ。奴のことは、彼らに任せよう) ゼロの仮面内でスザクは、ブリタニアに渡ったハクバたちを想う。 ニューマーリンのハイウェイをセシルが運転する車が走っている。助手席に座るハクバ、防衛企画開発高等研究所の室長直々の出迎えに何かを察して、セシルに話を促す。 「先ほど言っていたお話って、黒いナイトメアについてですよね?」 「ええ。ラクシャータさんから送ってもらったデータを見たわ」 「やはり心当たりは?」 「ないわね。でも、私とロイドさんが手を入れたオリジナルの“エイトエレメンツG”との違いは見て取れたわ」 「エイトエレメンツG……、黒の騎士団でいう紅蓮聖天八極式ですね」 「あっ、ごめんなさい。その和名、覚えづらくて……」 「いえ、些末なことなので。それよりもその違いに何か?」 「ええ。オリジナルから変更されている箇所。その部分に手を入れたのは、おそらくブリタニア系の技術者だと思うの」 「ほう」 「どうしてクルーミー博士は、そう思われるんです?」 感心するハクバを他所に、好奇心を抑えきれない様子のドクが後部座席から身を乗り出してセシルに問う。 「デザインと技術の理解度、かしら。この黒い機体、オリジナルと大きな差があるのは、右腕とエナジー・ウイング発生器の二ヵ所。特に右腕はオリジナルの輻射波動機構から、三つの兵装を換装できるものに変更されている」 「それって便利だからじゃないんですか?」 空港で買ったスナック菓子を食べていたサトリが口をはさむ。ちなみにスナック菓子には、大統領秘書の妹であるスノウ・ヘクセンが写っている。ブリタニア共和国で人気のお土産らしい。 「ふふっ。普通はそう思うわよね。でも、私はそうじゃないと思う」 「その心は?」 と問うハクバ。しかし、答えたのはドク。 「そうか。この黒いやつの右腕にも輻射波動機構は装備されている。でも、紅蓮聖天八極式ほどの性能は持っていない。おそらく、チャウラー博士の技術を再現できなかったんだ」 「ピンポーン。私も同じ考えよ、ドクくん。さすがエージェント新月のエンジニアを務めているだけあるわね」 「へへ……」 珍しく頬を染めるドク。サトリはそんなドクをジト目で見つつ、スナック菓子を頬張る。 「なるほど。先ほど技術の理解度という言葉を使ったのはそういうわけですね。輻射波動機構は、チャウラー博士の専売特許。その技術を再現できるのは、チャウラー博士の弟子筋であるパール・パーティーのメンバーぐらい。と、なると、MVSやフロート技術の発展であるエナジー・ウイングの利用から見てブリタニア系の技術者ではなかろうかと」 ハクバの解説にセシルが頷く。 「あくまで私の憶測だけどね。やっぱりここはロイドさんの意見も聞いてみないと」 「チャウラー博士も仰っていました! アスプルンド博士に聞いてみるように、って。ああっ! あの無職の天才と謳われたロイド・アスプルンド博士にお会いできるなんて!」 「それって謳われてるっていうのかなぁ?」 冷めた目で興奮気味のドクを見やるサトリ。 「あははは……、天才であることに間違いはないんだけどね」 「で、そのアスプルンド博士はどちらに? この車、博士たちが所属する防衛企画開発高等研究所には向かっていませんよね?」 「うっ……。それが、あの方がどうしても、と……」 マズいところを突かれたという表情を浮かべるセシル。 「あの方?」 首を傾げるサトリとドクと違い、ハクバは何となく予想がついている。 「なんだか嫌な予感がするなぁ」 セシルの車は、大統領官邸であるホワイトガーデンへと向かっていく。 「ブリタニア共和国へようこそ、エージェント新月の諸君」 そう言って出迎えてくれるのは、大統領となったシュナイゼル・エル・ブリタニアその人。その傍らには秘書のシュネー・ヘクセンが控えている。 「シュ、シュナイゼル大統領!?」 「ごめんなさい。あなたたちを騙すつもりはなかったのだけれど、殿下がどうしてもあなたたちを連れて来いと仰られて……」 「おっと、セシルさん。今の私はもはや皇族ではないんだ。殿下はよしてくれ」 「失礼しました、大統領」 立場は変われど、ふたりが気心知れた仲だというのは、すぐに見て取れた。だからこそ、頭を抱えるハクバ。 「もしかして、アスプルンド博士と会うには、何か解決せねばならないことがあるのでは?」 「さすがイザヨイのエージェント、話が早くて助かるよ」 と、にっこり微笑むシュナイゼル。セシルとシュネーは申し訳なさそうな顔をしている。 「残念ながら現在のところ、ロイドは行方不明になっていてね」 どうやら今回も目的の人物とは簡単に会えないと悟り、ハクバは頭を痛める。 どこかの倉庫。腕や頭のないナイトメアフレームが何機も並び、傍らには、山の様にナイトメアのパーツが積んである。その中でやる気のなさそうなロイドが大きく伸びていた。 「あ~、やっぱりやる気が起きない! さっぱりやる気が起~き~な~い~」 駄々っ子のように身をよじっていると、頭上でパンッ、パンッと銃声が鳴り響く。 「ひっ!」 身を縮めるロイドが見上げると、銃口が向けられている。 「やる気はどうでもいいんだよ、博士さんよ。自分の命のためにさっさと手を動かしな」 拳銃を手にしているのは、身なりのいい若いブリタニア人。元貴族のイーサン・モーガンだ。イーサンの後ろには素行の悪そうな連中が控えている。 「ひえ~」 薄暗い倉庫内にロイドの悲鳴が響き渡った。 ep05 END
注释
- ↑ ニューマーリン/New Merlin/新梅林()
- ↑ セントクレア国際空港:应该是St Clair County International Airport/圣克莱尔县国际机场,位于五大湖地区密歇根州的国际机场。
- ↑ 周香凛:原辅佐黎星刻的中华联邦女性士官。后加入黑色骑士团,在超合集国成立期间担任参谋长官,现为参谋局的成员。
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古仁科:在皇历2010年不列颠尼亚侵略日本时被分配到坂东森部队的新兵。在皇历2019年/光和1年的寄生蜂事件中属于三番队,驾驶精锐KMF鸣月。应该是三番队队长。
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雪诺·赫科斯豪斯:施内·赫科斯豪斯的妹妹,目前进入演艺圈。
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施内·赫科斯豪斯:前文提到的雪诺·赫科斯豪斯的哥哥。原枢木朱雀的直属部下,近卫骑士团的一员,不列颠尼亚贵族出身。后因第二次黑色叛乱枢木朱雀在东京租界使用芙蕾雅而退出不列颠尼亚军队,后在《复活的鲁路修》篇协助了拯救娜娜莉的一行人,现为不列颠尼亚共和国总统修奈泽尔的秘书。