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小说:第十一章『现在就去救你』
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2025-11-13更新
最新编辑:月下_Sama
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更新日期:2025-11-13
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第十一章|『现在就去救你/いま助けにいきます』
前言 为了拯救擅自驾驶新月的觉而被囚禁的白马,觉自责的认为这是自己的责任,但为了拯救生危在旦夕的白马,她决定求助曾被称为和平标志最强特工的奥尔菲斯……。而另一位意想不到的帮手也出现在觉等人的面前。
窗帘缝里漏不进日光的宽阔卧室。昏暗中,放在特大号床边的柜子上收到了信息的手机短促地振了一下。一丝不挂的密里根伸手去拿那部手机,她用床单遮住裸体,一边浏览信息。 “这是……” 听到密里根的低语,睡在旁边的马修醒了。 “工作邮件?真是不解风情的家伙” 他伸手想抓住密立根拿手机的手,把她拉过来,却被轻松躲开。 “不是的,社长。是格拉纳达发来的,似乎掌握了关于M的线索” “你说什么?” 听到这句话,马修猛地坐起身。他从密立根的肩头确认看向手机屏幕。 “抓到一个男人?那家伙是什么人?” 在白马被格拉纳达抓住的几小时后。位于奥尔菲斯据点以南的某个无人岛上,停泊着格拉纳达的潜水艇。白马被反绑双手,从高速艇转移到潜水艇上。参与押送的一名士兵马帝奥恶狠狠地瞪着白马说道。 “就是这个Eleven,把菲利塔卿他们……这体制的走狗!” “在这光和时代居然还叫Eleven啊,真是老古董” “什!你这Numbers竟敢如此嚣张!” 马帝奥用手中步枪的枪托猛击白马的面部。 “喂!还得让这家伙说出情报呢!” 慌忙上前阻止的另一名士兵扶住了白马在舷梯上快要失去平衡的身体。 “你也给我老实点。想吃苦头的话,之后有你受的,别那么着急。好了,快点带走” 在介入士兵的指示下,白马被拖走了。白阿莫忍着疼痛,反复回味着故意引出士兵们的话语。 菲利塔卿。 Eleven。 体制的走狗。 Numbers。 全都是过去不列颠尼亚贵族和军人会用到词,连思维方式也完全是老一套。 结合刚才出现的莫德雷德的改装机来看,这些士兵就是活骑士/Living Knights,在火奴鲁鲁袭击黑色骑士团总部的也是这群人,这应该没错了。但目的是什么还不明白。如果按照之前奥尔菲斯的说法,他们似乎是来夺回伊万·苏沃洛夫的。但如果是这样,就无法解释黑骑总部被袭击的事件了。在那时候,白马他们甚至还没有查到伊万的存在。而且也不明白活骑士/Living Knights是如何找到这个地方的,在广州与黄山帮的陈交涉的伊万被白马等人抓走,这对活骑士/Living Knights来说是完全出乎意料的事件,再加上奥尔菲斯的据点也不可能被他们知道。 这样一来,能得出的答案自然就……正当白马反复思考时,她的身体被扔进了一个狭小的船舱。 “刚才可真痛快啊” 白马抬起疼痛的头,只见一个戴眼罩的男人正俯视着他。 “你是……” “哼,虽然对Eleven来说有点奢侈,但刚才的战斗表现值得称赞,就特别告诉你吧。我是约瑟夫·格拉纳达,率领这活骑士/Living Knights的将军” “这样啊,你就是约瑟夫·格拉纳达啊……” 白马静静地凝视着这个杀了觉父亲的男人的脸。 广东省郊外。 一座较大的砖舱口里停着两辆运输车。觉、多库、玛丽贝尔三人神情沉重地围着一盏电灯。尤其是觉,面容憔悴不堪。 “不行” 奥尔菲斯从运输车货厢里走了出来。 “没在伊万身上找到像是发信器的东西” “也就是说,他们不是在追踪苏沃洛夫博士来的了咯?” “以目前的状况来看,的确不是。那个据点除了我和玛丽之外,只有一个人知道,但那个人绝不会向他人透露位置。这样一来,能想到的就是当时在场的某人通过某种方法将位置告知了活骑士/Living Knights” “有这种可能性的只有苏沃洛夫博士和我们,但苏沃洛夫博士并不是泄露位置的人” “而且把伊万·苏沃洛夫带到那个据点,对于活骑士/Living Knights来说是完全意料之外的事情。所以他们是追踪塔尔来的可能性很低” “这样的话,原因就只能说我们特工新月了。但是,我们与那些家伙有什么交集……” “有没有什么最近才开始随身携带的东西?什么都行” “随身携带的东西?难道……” 觉听到奥尔菲斯的话想起来了,她把手伸进自己的上衣口袋,那东西确实在。 “有什么东西吗,觉?” “那个……是这个” 她战战兢兢地掏出放在口袋里的一个像是身份牌的东西。那是在香港进行入口贩卖的拍卖会场捡到的。 “这是狗牌吗?” “不是,虽然像,但不要用。没有所属组织和名字的刻印。只有M-01,这是?” “是在进行儿童人口贩卖的拍卖会场捡到的,在香港执行任务的时候……”6 “啊,是在火奴鲁鲁遇到的那个女孩的时候吗?那个任务是在Pure Elements G出现之前吧?应该没关系吧……” “不,如果没有其他线索,就调查一下这个吧,多库,能行吗?” “嗯,去我们的运输车吧” 白马被扔进去的潜水艇内的某个房间内。上半身衣服被脱掉的白马双手被拘束,并且有锁链吊着。 “呜!” 刚才纠缠白马的马帝奥,朝着毫无防备的白马腹部狠狠一记重拳。 “喂,不快点吐露实情的话,只会白白受苦哦,你到底是谁?快回答,Eleven!” “Eleven?那个数字是什么意思?” 白马俯视着挑衅的马帝奥。 “你这家伙!” 被激怒的马帝奥又一记拳重击白马的侧腹。格拉纳达默默地看着这一幕。 特工新月的运输车货厢内。多库紧盯着连接在那个像是身份牌的东西上的终端。不久终端有了反应。 “不会吧?有信号从这东西里发送出来……” “那么,在镰仓的姬大人被袭击的事,以及出现在黑色骑士团总部的事……” “活骑士/Living Knights可能就是追踪这个信号来的……” “啊!” 觉脸色发青。 “是我的错……都怪我,白马才……” 觉膝盖无力,几乎要瘫倒在地。但是玛丽贝尔抓住她的手臂,硬把她扶起来。 “振作点,觉小姐。现在不是消沉的时候,应该争分夺秒的想尽办法” 玛丽贝尔如此说着,脸上隐约可见往日的精悍。 “玛丽说得对,时间拖得越久,白马先生被杀的可能性就越高” “白马会……被杀?” “没错,既然活骑士/Living Knights是追踪这个身份牌发出的信号,那么他们的目的就是身份牌的原主人。在问出原主人的信息之前,他们会让白马先活着,但是一旦闻出来,他就没用了” “就是说白马被杀的可能性会变高吗……可恶!” 多库将无处发泄的怒火砸在桌子上。 “觉,去救白马吧” “怎么救?连白马在哪里都……” “位置比由我来确定,既然能接收这身份牌发出的信号,应该就能确定接收方的位置。我绝对会找到的。所以……” “但是,新月也成了这种状态……” 觉看向躺在一旁,在先前战斗中失去右臂的新月。 “那么,要放弃吗?” “诶……” “奥兹,那种说法……” “我只是把事实说出来而已。刚才也说了,时间越久,白马先生就越接近死亡。如果不采取行动,就等于放弃了他的生命。你愿意这样吗?那就和你父亲那时一样,然后看着他的尸体再发誓复仇?真是可笑” “不对……” “哪里不对?畏惧格拉纳达的强大,诅咒自己的不争气,连一步都动弹不得的现在,和那时有什么不同?” “不对!现在的我,和那时的我不同!但是,我不知道该怎么才能救出白马!我敌不过格拉纳达,我救不了编码!我该怎么办……” “那就都用你的头脑,然后,去依靠别人。一个人能做的事终究有限,那就去依靠吧” “依靠……?” “嗯,你运气真好。毕竟你面前就有个佣兵,有个曾被称为和平标志最强特工的人” “奥尔菲斯……” “真是的,还是那么拐弯抹角” 玛丽贝尔无奈的笑了笑。 “确实啊” 玛丽贝尔身后的舱门打开,一个觉与多库也记得的女人现身了,是Lady·Lady。 “来的真快啊” “因为就在附近嘛” “咦?你在哪里……” “呵呵,那个待会儿再说。现在情况如何?看起来不太妙啊” “嗯,白马被追踪这个东西的活骑士/Living Knights抓住了” “奥尔菲斯吧那个像是身份牌的东西给Lady·Lady看” “白马先生……那个孩子会伤心的” 听到这句话,明白了些情况的奥尔菲斯重新转向觉。 “好了,觉,现在告诉我你的决定” “嗯,奥尔菲斯,谢谢你。多亏了你,我下定了决心” 觉紧紧注视着奥尔菲斯,像请求握手般伸出手。 “价钱随你开,奥尔菲斯·泽冯。请助我一臂之力救出白马” “好吧,这个委托我接受了” 奥尔菲斯握住那只手。 “好。那么立刻开始准备。多库,你负责定位这个接收方的位置” “我知道了!” 从奥尔菲斯那里接过那个像是身份牌的东西湖,多库为了定位接受方的位置,再次转向终端。 “我们呢?” “把白马先生的KMF整备好” “把新月?可是零件……” “没问题,他们差不多也该到了” 接着,仿佛配合着Lady·Lady的话一般,仓库里传来了运输车进来的声音。奥尔菲斯走出货厢,觉、Lady·Lady、玛丽贝尔紧随其后。 “哦,看来生意谈成了嘛” 一个独眼的大个子从驾驶位现身。 “也就是说,我们这趟没白跑喽” 坐在副驾驶位戴三角形眼睛的亚洲人也下了车。从运输车前灯光芒深处现身的,是曾支援奥尔菲斯的队友,加纳巴蒂[1]和紫·电[2]两人。 “你们是?” 觉对突然到来的两人眨着眼睛。玛丽贝尔在一旁温和地微笑着。 “算是我的老朋友吧。我们一定会把白马先生夺回来的” ep11 END
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新月で飛び出したサトリを救うため、囚われの身となってしまったハクバ。自らの責任と自分を責めるサトリだが、命の危険が迫るハクバを救出するため、かつてピースマーク最強のエージェントと呼ばれたオルフェウスを頼ることに……。そしてもうひとり、意外な助っ人がサトリたちの前に現れる。 カーテンの隙間から差し込む日の光が届かないほどの広い寝室。薄暗いなか、キングサイズのベッドのサイドボードでメッセージを受信した携帯電話が短く音を鳴らす。その携帯電話に手を伸ばす一糸纏わないミリガン。シーツでその裸体を隠しながらメッセージに目を通す。 「これは……」 そう漏らすミリガンの声で目を覚ますのは、隣で寝ていたマシュー。 「仕事のメールか? 無粋な奴だな」 携帯電話を持つ手を取り、ミリガンを引き寄せようとするが、軽くいなされる。 「違いますよ、社長。グラナードからです。Mへの手掛かりを掴んだようです」 「なんだって?」 その言葉を聞いて跳ね起きるマシュー。ミリガンの肩越しにメッセージを確認する。 「男を捕えた? 何者だ、そいつは?」 ハクバがグラナードに捕えられてから数時間後。オルフェウスの拠点があった場所から南にいった無人島のひとつにグラナードの潜水艦が停泊している。高速艇から潜水艦に移される後ろ手に拘束されたハクバ。移送に立ち会っていた兵士のひとり、マテオがハクバをひどく睨みつけている。 「このイレヴンが、フェリタ卿たちを……。この体制の犬め!」 「この光和の時代にイレヴンねぇ。なんとも前時代なことで」 「なっ! ナンバーズのくせにつけ上がりやがって!」 マテオが持っていたライフルのストックをハクバの顔面に打ちつける。 「おい! こいつには情報を吐かせなきゃいけないんだぞ!」 慌てて止めに入った別の兵士が、タラップで体勢を崩しそうになるハクバを支える。 「お前も大人しくしていろ。痛い目なら、このあとじっくり見る羽目になるんだ。そう急ぐな。ほら、さっさと連れていけ」 止めに入った兵士の指示で、ハクバが引きずられていく。ハクバは痛みに耐えながら、意図的に引き出した兵士たちの言葉を反芻する。 フェリタ卿。 イレヴン。 体制の犬。 ナンバーズ。 すべて、かつてのブリタニアの貴族や軍人が口にしていた言葉。思考も前時代そのもの。 さっき出てきたモルドレッドの改修機と総合的に考えると、この兵士たちがリビングナイツであり、ホノルルで黒の騎士団本部を襲撃したのもこの集団で間違いないだろうと思えた。しかし、わからないのは目的。先のオルフェウスの話の通りならイワン・スヴォロフを取り戻しに来たかに思える。だが、それでは、本部襲撃の説明がつかない。あの時点でハクバたちはイワンの存在にすら辿り着いていなかったからだ。それにリビングナイツがこの場所を突き止めた理由もわからない。広州で黄山幇の陳と交渉しようとしていたイワンをハクバたちが攫ったのは、リビングナイツにとって完全なイレギュラーだからだ。そのうえ、オルフェウスの拠点が知られるとも考えられない。 そうなると見えてくる答えは自ずと……と、思考を巡らせていたハクバの身体が、小さな船室に放り込まれる。 「さっきは楽しかったなぁ」 ハクバが痛む頭を持ちあげると、眼帯の男が見下ろしていた。 「お前は……」 「ふん。イレヴンにはもったいないが、さっきの戦いぶりは称賛に値する。特別に教えてやろう。私はジョゼフ・グラナード。このリビングナイツを率いる将軍だ」 「そうか。お前がジョゼフ・グラナードか……」 サトリの父親を殺した男の顔を、ハクバは静かに睨みつける。 広東省の街はずれ。大きめのレンガ造りの倉庫に2台のトレーラーが停まっている。沈痛な面持ちで電子ランタンを囲んでいるサトリ、ドク、マリーベルの3人。特にサトリは憔悴しきった顔をしている。 「駄目だ」 トレーラーの荷台からオルフェウスが降りてやってくる。 「イワンからは発信機になるようなものは見つからなかった」 「じゃあ、スヴォロフ博士を追ってきたわけじゃないんですね」 「現在置かれた状況を考えるとそうなるな。そもそもあの拠点は、俺とマリー以外に知る人間はひとりしかいない。だが、そいつはあの場所を決して他言することはない。そうなると考えられるのは、あの場にいた人間の誰かが何らかの方法でリビングナイツに居場所を知らせた、ということだ」 「その可能性があったのは、スヴォロフ博士と僕らしかいない。でも、スヴォロフ博士じゃなかった」 「そもそもイワン・スヴォロフをあの拠点に連れていったのは、リビングナイツにとって完全なイレギュラーだからな。奴を追ってきたという線は薄い」 「そうなると、原因は僕たちエージェント新月としか考えられない。でも、あいつらとの接点なんか……」 「何かないか? ここ最近で持ち歩くようになったものとか。なんでもいい」 「持ち歩く? もしかして……」 オルフェウスの言葉で思い出したサトリ。自分の上着のポケットに手を入れると、それは確かにある。 「何かあるの、サトリ?」 「あの……、これ」 おずおずと、ポケットに入っていた認識票のようなものを取り出す。それは、香港で人身売買のオークションが行われていた会場で拾ったものだ。 「これはドッグタグ?」 「いや。似ているが違うな。所属組織や名前の刻印もない。M-01とだけあるが、これは?」 「子どもの人身売買が行われてたオークション会場で拾ったの。香港でのミッションの時……」 「ああ。ホノルルで会った女の子を助けた時か。でも、あのミッションってピュアエレメンツGが出てくる前だろう? さすがに関係ないんじゃあ……」 「いや。他に思い当たるものがないなら、これを調べてみよう。ドク、出来るか?」 「ええ。僕たちのトレーラーに行きましょう」 ハクバが放り込まれた潜水艦の一室。上半身の衣服を剥ぎ取られたハクバが、両手を拘束されたうえに鎖で吊るされている。 「ぐっ!」 さきほどハクバに絡んできたマテオが、無防備なハクバの腹にきついボディブローを叩き込む。 「ほら。さっさと吐かないと苦しいだけだぞ。お前はどこの誰だ? 答えろよ、イレヴン!」 「イレヴン? 何だ、その数字は?」 挑発するマテオを見下すように見下ろすハクバ。 「このっ!」 頭に血が上ったマテオはもう一発、脇腹に拳を叩き込む。グラナードはその様子を黙って見ていた。 エージェント新月のトレーラーの荷台部分。認識票のようなものにつないだ端末を注視しているドク。やがて端末が反応する。 「嘘だろ? これから信号が発信されている……」 「じゃあ、鎌倉で姫様が襲われたのも、黒の騎士団本部に現れたのも……」 「この信号を追ってきたリビングナイツかもしれない……」 「っ!」 顔が青ざめるサトリ。 「私のせいだ……。私のせいでハクバが……」 膝の力が抜け、崩れ落ちそうなサトリ。だが、マリーベルがその腕をとり、強引に立たせる。 「しっかりして、サトリさん。今は落ち込んでいる場合じゃない。一刻も早く手立てを講じる時です」 そう告げるマリーベルの顔には、かつての精悍さが垣間見える。 「マリーの言う通りだ。時間が経てば経つほど、ミスター・ハクバが殺される可能性が高くなる」 「ハクバが……、殺される?」 「そうだ。リビングナイツがそのタグからの信号を追っている以上、奴らの目的はそのタグの本来の持ち主だ。その持ち主の情報を聞き出すまではミスター・ハクバを生かしているだろうが、そうでなくなったら用済みになってしまう」 「ハクバを殺す可能性が高くなるってことか……、くそっ!」 ドクがやり場のない怒りをテーブルに叩き付ける。 「サトリ、ハクバを助けよう」 「助けるってどうやって? ハクバの居場所も……」 「居場所なら僕が特定する。こいつからの信号を受けているなら、受信側の位置を特定することができるはずだ。僕が絶対に見つけて見せる。だから……」 「でも、新月もあんな状態じゃ……」 サトリが目を向けた先にあるのは、先の戦闘で右腕を失ってしまった新月だ。 「なら、諦めるか?」 「えっ……」 「オズ、そんな言い方……」 「事実を言ったまでだ。さっきも言ったとおり、時間が経つほどミスター・ハクバは死に近づく。動かないのなら彼の命を諦めることと同じだ。いいのか? それでは父親の時と同じだぞ。そして、彼の死体を見てまた復讐を誓うのか? とんだお笑い草だな」 「違う……」 「何が違う? グラナードの強さに怯え、自分の不甲斐なさを呪い、身動きひとつできずにいる今と、どこが違うというんだ?」 「違う! 今の私は、あの時の私とは違う! でも、どうすればハクバを助けられるかわからないの! 私じゃあ、グラナードに敵わない。私じゃハクバを助けられない! どうしたら……」 「なら、頭を使え。そして、頼れ。人がひとりで出来ることなんかたかが知れている。だったら頼るんだ」 「頼る……?」 「ああ。お前は運がいい。なんせお前の目の前には傭兵がいる。かつてピースマーク最強のエージェントと呼ばれた、な」 「オルフェウス……」 「もう。相変わらず回りくどいんだから」 呆れながらも笑顔を見せるマリーベル。 「本当にね」 マリーベルが背にしていた後方のハッチが開き、サトリとドクにも見覚えのある女性が姿を見せた。レディ・レディだ。 「早かったな」 「近くまで来ていたからね」 「あれ? あなた、どこかで……」 「ふふっ、その話はおいおいね。それよりも状況は? あまり良くなさそうだけど」 「ああ。これを追っていたリビングナイツにミスター・ハクバが捕まった」 レディ・レディに認識票らしきものを見せるオルフェウス。 「ミスターが……。あの子が悲しむわね」 その言葉を聞いていろいろと察したオルフェウスは、サトリのほうに向き直る。 「さあ、サトリ。お前の意思を聞かせてくれ」 「うん。ありがとうね、オルフェウス。あなたのおかげで決心がついた」 ぐっとオルフェウスを見据えながら、握手を求めるように手を出すサトリ。 「言い値でいいわ、オルフェウス・ジヴォン。ハクバを助けるために力を貸して」 「いいだろう。その依頼、引き受けた」 オルフェウスもその手をとる。 「よし。では、すぐに準備に入る。ドクはこいつの受信側の位置を探ってくれ」 「わかりました!」 オルフェウスから認識票らしきものを受け取ったドクが、受信側の位置を特定するために再び端末に向き直る。 「私たちは?」 「ミスター・ハクバのナイトメアを使えるようにする」 「新月を? でもパーツが……」 「それなら問題ないわ。彼らもそろそろ着くはずだから」 すると、レディ・レディの言葉に合わせたように、倉庫内にトレーラーが入ってくる音が聞こえる。荷台の外に出るオルフェウス。それに続く、サトリ、レディ・レディ、マリーベル。 「おう。どうやら商談成立したみてぇだな」 運転席から隻眼の大男が姿を見せる。 「ってことは、俺たちがここに来たのも無駄足にならずに済んだってことだ」 助手席に座っていた三角眼鏡のアジア人も降りてくる。トレーラーのヘッドライトの光の奥から現れたのは、かつてオルフェウスを支えたチームメイトであるガナバティとズィー・ディエンのふたりだった。 「あなたたちは?」 突然やってきたふたりに目をパチクリさせるサトリ。マリーベルはその隣で穏やかに微笑んでいる。 「俺の昔馴染みってやつだ。俺たちが必ずミスター・ハクバを取り戻して見せる」 ep.11 END




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