柊志乃/回忆剧情

第1话：

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〔バー〕

〔酒吧〕

初めてのバーに来た……

第一次来到酒吧……

【志乃】

……あら？

……哎呀？

【志乃】

……見ない顔ね。

……没见过你呢。

そこ、私の指定席なんだけど。

那里是我的专座哦。

《失礼》

《失礼了》

【志乃】

いいのよ。予約してあるわけじゃないから。

没关系哦。反正也没预约。

その代わり……。

不过呢……。

貴方もお一人なら、隣、いいかしら？

如果你也是一个人的话，坐旁边可以吗？

《どうぞ》

《请坐》

【志乃】

ありがとう。

谢谢。

その席、いいわよね。

那个座位不错吧。

何がいいかって……。

好在哪里呢……。

《ワインセラーがよく見える》

《能看到酒窖》

【志乃】

そう。

是啊。

気分が高まるわよね。

心情会变好呢。

……マスター、彼と同じものを。

……老板，给我和他一样的。

《乾杯しましょうか》

《干杯吗？》

【志乃】

えぇ、乾杯。

嗯，干杯。

【志乃】

ふぅ……今日のここ、なんだか暑いわね。

呼……今天这里，感觉有点热呢。

カラダが火照るっていうか……。

身体好像在发热……。

《誘ってますか？》

《是在邀请我吗？》

【志乃】

ふふ、貴方こそ。口説いてるの？

呼呼，你才是呢。在搭讪我吗？

でも、これは、お酒のおかげ……。

不过，这都是酒的功劳……。

今日はもう三本も空けてるもの。

今天已经喝光三瓶了。

《そんなに？》

《这么多？》

【志乃】

だって、美味しいんだもの♪

因为好喝嘛♪

朝から晩まで、ゆっくりと……。

从早到晚，慢慢喝……。

オトナの贅沢って感じでしょう。

感觉就像是成年人的奢侈吧。

《飲みすぎはよくないですよ》

《喝太多不好哦》

【志乃】

いいのよ。

没关系哦。

ワインみたいに熟成して、いなくなっちゃえたら……。

就像葡萄酒一样熟成，然后消失掉……。

そんな投げやりな気分で飲むのが好きなの。

我喜欢用那种破罐破摔的心情喝酒。

《投げやりですか？》

《是破罐破摔吗？》

【志乃】

そう。投げやり。

是的。破罐破摔。

人生なんて、なるようになれば良いと思って。

我觉得人生嘛，顺其自然就好。

《なら、アイドルになりませんか》

《那，要不要当偶像呢？》

【志乃】

アイドル……？あのねぇ、私、もう31よ。

偶像……？我说啊，我已经31岁了哦。

投げやりな女の人生を拾うには手遅れでしょう。

要拯救一个破罐破摔的女人的一生，太晚了吧。

酔ってるの？

你醉了吗？

《貴方に酔わされたんです》

《是被你灌醉的》

【志乃】

ふふ、いい台詞。

呼呼，好台词。

私がアイドルになったら、もっとたくさんの人を

如果我当了偶像，能让更多人

酔わせることができる？

醉倒吗？

《できます》

《可以》

【志乃】

……私、酔ってるのかしら？

……我是不是醉了？

誰かと酔うのは、独りで酔うのとは違う楽しさがあるものね……。

和别人一起醉，和独自醉是不同的乐趣呢……。

ふふ、こんなに胸が弾むのは久しぶり……。

呼呼，心情这么激动是好久没……。

【志乃】

まぁ、いいわ。出会いを祝して、話を聞かせてもらいましょうか。

嘛，好吧。为了庆祝相遇，就听听你说什么吧。

……この店で一番高いワインでも飲みながら、ね。

……边喝这家店最贵的葡萄酒，怎么样。

夜は長いんだから♪

夜晚还长呢♪

第2话：

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〔レッスンルーム〕

〔训练室〕

【志乃】

アイドルになるための初レッスン、ね。

为了成为偶像的初次训练呢。

ふふ。始めましょうか。

呼呼。我们开始吧。

《その前に……》

《在那之前……》

【志乃】

あら、何か気になることでもあるの？

哎呀，有什么在意的事吗？

《お酒を飲んでませんか？》

《不是在喝酒吧？》

【志乃】

あぁ、それなら安心して。

啊，那就不用担心了。

ランチにワインを一杯だけだから。

午餐时只喝了一杯葡萄酒而已。

それくらい、みんな飲むでしょう？

这种程度，大家都会喝的吧？

《いけません》

《不行》

【志乃】

ランチにワインを飲まないなんて……。

午餐不喝葡萄酒什么的……

あら、そんなに怖い顔をしないで。

哎呀，别摆出那么可怕的表情嘛。

飲まないのが普通だなんて知らなかったの。

我都不知道不喝才是正常的呢。

【志乃】

貴方がそんなに言うのなら、

既然你那么说，

飲まないように努力するけれど……。

我会努力不喝的……

でも、具体的にはどうしたらいいのかしら？

但是，具体该怎么做才好呢？

監視をつける
気をつける

《監視をつける》

《设置监视》

【志乃】

そうね。誰かが見ていてくれたらいいかも。

是啊。如果有人看着的话也不错。

誰かの目を盗んで飲むスリルも、いい肴になりそうで。

偷着喝酒的刺激感，似乎也能成为不错的佐酒菜。

……ふふっ♪

……呼呼♪

《気をつける》

《注意》

【志乃】

これでも、いろいろ気をつけてるのよ。

即使这样，我也在注意各种事情呢。

飲みすぎて気付いたら次の日だった……なんてことが

比如不要喝太多以至于醒来已经是第二天了……之类的事情。很了不起吧？

ないようにとか。えらいでしょ？

不安だ……

好担心啊……

〔翌朝〕

〔第二天早上〕

《電話をかける》

《打电话》

【志乃】

んん……。プロデューサーさん？

嗯嗯……。制作人先生？

《おはようございます》

《早上好》

【志乃】

おはよう……。

早上好……。

貴方の声で目覚めることになるなんて……。

居然被你的声音叫醒……。

私、酔っ払ってるわけじゃないわよね？

我该不会喝醉了吧？

《迎えに行ってもいいですか？》

《我可以去接你吗？》

【志乃】

いいけど、レッスンの時間にはまだ早いわよ。

可以是可以，但离训练时间还早呢。

どうして……？

为什么……？

〔レッスンルーム〕

〔训练室〕

【志乃】

ふぁ……目覚めの一杯を飲む暇がなかったわね。

呼啊……都没时间喝醒酒的一杯呢。

……もしかして、そのためにモーニングコールをして、

……该不会，是为了这个才打电话叫我起床，

迎えにまで来たの？

甚至还来接我的吧？

《そうです》

《是的》

【志乃】

やるじゃない。

挺行的嘛。

そうだ、私が飲まないでいる方法だけど……。

对了，关于我不喝酒的方法……。

【志乃】

監視も、気をつけるも両方やればいいのよ。貴方がね♪

监视也好，注意也好，两边都做不就好了。就由你来♪

四六時中、私を見張って気にかけていて……なんて。

一天到晚看着我、关心我……什么的。

【志乃】

こんなことを言いだす始末よ。

居然说出这种话。

本当にダメなオトナを拾ってしまったわね？

你真是捡到了一个糟糕的大人呢？

《それも貴方の魅力ですよ》

《那也是你的魅力所在哦》

【志乃】

……もう。上手なんだから。

……真是的。真会说话。

さぁ、レッスンを始めましょう。

好了，开始训练吧。

いつもより気分がいいのは……貴方のおかげね。

心情比平时好……都是托你的福呢。

第3话：

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〔撮影スタジオ〕

〔摄影工作室〕

【志乃】

今日は大事な撮影だって言うから、一滴も飲まずに来たのよ。

因为你说今天是重要的拍摄，所以我一滴酒都没喝就来了。

たまには貴方のことも労ってあげないとね。

偶尔也得体谅一下你吧。

【志乃】

もちろん、終わったらご褒美に美味しいワインを

当然，结束后作为奖励，你要请我喝很多美味的葡萄酒哦……呼呼♪

たんまりご馳走してもらうけど……ふふっ♪

《期待してください》

《请期待吧》

【志乃】

あら、冗談だったのに……。

哎呀，本来是开玩笑的……。

それなら、一層気を引き締めて臨まないと。

那这样的话，我得更加认真对待才行。

ご褒美、期待しているわ。

奖励，我很期待哦。

【カメラマン】

【摄影师】

いやー、いい雰囲気出てますね !

哎呀，氛围真好啊！

気だるげな様子が大人の色気って感じで

慵懒的样子很有成熟女人的魅力，

ドキドキしちゃいますよ !

让人心跳加速呢！

しかし、何かが足りない気がする……

然而，总觉得少了点什么……

《すみません》

《不好意思》

【スタッフ】

【工作人员】

はい、どうしましたか？

好的，怎么了？

《グラスはありませんか？》

《有酒杯吗？》

【スタッフ】

【工作人员】

グラス……ですか？

酒杯……吗？

えっと確か……撮影用のワイングラスがあったと思います。

嗯，我记得……有拍摄用的葡萄酒杯。

すぐに持ってきますね。

我马上拿来。

【志乃】

今、スタッフさんになにか頼んだみたいだけど……。

刚才好像跟工作人员说了什么……。

どうしたの？

怎么了？

《あなたに相応しいものを使いましょう》

《让我们用适合你的东西吧》

【スタッフ】

【工作人员】

お待たせしました !

让您久等了！

はい、どうぞ。

好的，请用。

《ありがとうございます》

《谢谢》

【志乃】

ワイングラス？それと……。

葡萄酒杯？还有……。

まぁ……そのワイン、どうしたの？

哎呀……那瓶酒，怎么回事？

《あなたへのご褒美に用意したものです》

《这是为你准备的奖励》

【志乃】

ふぅん……さっき言っていたのは、これのことだったのね。

嗯……刚才说的就是这个啊。

銘柄は…………ふふ、ずいぶんと奮発したわね。

品牌是…………呼呼，你真是下血本了呢。

ワインをグラスに注ぎ、志乃に渡した……

把葡萄酒倒入杯中，递给志乃……

【志乃】

……ああ、いい香り。

……啊，好香。

香りだけで酔ってしまいそう。

光是香味就让我快醉了。

【志乃】

……少しだけ、飲んじゃダメかしら？

……就喝一点点，不行吗？

《ダメです》

《不行》

【志乃】

どうしても？

无论如何都不行？

《撮影が終わったら飲んでも構いません》

《拍摄结束后喝也没关系》

【志乃】

……ひと口だけ。

……就一口。

《……》

【志乃】

…………。

《……わかりました》

《……明白了》

【志乃】

本当に？ふふっ、優しいのね。

真的吗？呼呼，你真温柔呢。

ありがとう、それじゃあいただくわ。

谢谢，那我就不客气了。

【志乃】

……んっ。

……嗯。

あぁ……ひと晩ぶりのワインが体にしみわたるわ……。

啊……隔了一晚的葡萄酒渗透全身了呢……。

【志乃】

ふふ、こんな素敵なものをご褒美に用意していたなんて……。

呼呼，准备了这么棒的东西作为奖励……。

貴方って本当に、私の気分をよくさせてくれる天才ね。

你真是个能让我心情变好的天才呢。

志乃はご機嫌な様子だ……

志乃心情很好的样子……

【カメラマン】

【摄影师】

おぉ……いい、いいですよ……さっきより色気が増している !

哦……好、好啊……比刚才更有魅力了！

まるでスイッチが入ったみたいに !

就像开关被打开了一样！

〔撮影終了後〕

〔拍摄结束后〕

【志乃】

あら……思ったより飲みすぎちゃったわね。

哎呀……喝得比想象中多了呢。

でも、撮影は無事に終わったのだからいいでしょう？

不过，拍摄顺利结束了，所以没关系吧？

《バッチリでした》

《非常完美》

【志乃】

ふふっ、だって私の体の半分はお酒でできているもの。

呼呼，因为我的身体一半是由酒构成的嘛。

でも、そうね……貴方が、私のために用意してくれた

不过，嗯……是你为我准备的葡萄酒，

ワインだったから、気持ちよく酔えたのよ。

所以我才喝得这么愉快。

《飲みすぎは禁物ですよ》

《饮酒过量可不行哦》

【志乃】

あら？ダメだ、とは言わないのね。

哎呀？你居然没说“不行”。

《お酒を飲むあなたも魅力のひとつです》

《喝酒时的你也是魅力之一》

【志乃】

ふふっ、光栄ね。

呼呼，真是荣幸呢。

それじゃあお仕事も一段落したことだし……

那么工作也告一段落了……

残ったワインをいただきましょうか。

把剩下的葡萄酒喝了吧。

【志乃】

ひとつ仕事を終えた今なら、

完成了一项工作的现在，

もっと気持ちよく酔える気がするわ。

我觉得能更愉快地醉一场呢。

第4话：

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〔控え室〕

〔休息室〕

今日は志乃の初めてのLIVEだ……

今天是志乃的初LIVE……

【志乃】

あら、戻ってきたわね。打ち合わせ、ご苦労さま。

哎呀，你回来了呢。会议辛苦啦。

志乃が、ワインボトルとグラスをふたつ出している……

志乃拿出了葡萄酒瓶和两个杯子……

《ダメですよ》

《不行哦》

【志乃】

いいじゃない。

不是挺好的嘛。

少し酔っていたほうが、きっといいパフォーマンスになるわ。

稍微喝点醉，表演肯定会更好哦。

《ダメです》

《不行》

【志乃】

ふふっ、冗談よ。わかってるわ。

呼呼，开玩笑的啦。我懂的。

このボトル、よく見て。

仔细看看这个瓶子。

……ね、空でしょう？

……看，是空的吧？

【志乃】

初仕事の前に、景気づけ。

初工作前，提提神。

形だけでいいわ。お遊びの乾杯をしましょう？

只是形式就好。我们来玩个干杯游戏吧？

《うなずく》

《点头》

【志乃】

ありがとう。じゃあ、グラスを持って……。

谢谢。那么，拿起杯子……。

《このボトルは？》

《这个瓶子呢？》

【志乃】

ああ、これ？

啊，这个？

これは随分昔……私が初めて、自分で空けたボトルよ。

这是很久以前……我自己第一次打开的瓶子哦。

【志乃】

なんとなく捨てられなくて、ずっと持っていたの。

不知为何舍不得扔掉，一直带着它。

お守りみたいなものかもしれないわね。

或许就像护身符一样呢。

《お守りですか》

《护身符？》

【志乃】

ええ、酔っ払いのね。

嗯，酒鬼的护身符啦。

……ねぇ、大人はなんで、お酒を飲むんだと思う？

……喂，你觉得大人为什么喝酒？

【志乃】

……私はね、酔えなくなるからだと思うのよ。

……我呢，我觉得是因为变得喝不醉了。

《酔えなくなる？》

《变得喝不醉？》

【志乃】

そう。酔えなくなるの。

对。变得喝不醉了。

若い頃は簡単に酔えていた、人生の楽しみに。

年轻的时候很容易喝醉，享受人生的乐趣。

だから大人は、お酒で酔って、酔えなくなった自分を誤魔化すの。

所以大人就靠喝酒来醉，麻痹喝不醉的自己。

【志乃】

……実はね、このLIVEに向けて、断酒をしていたのよ。

……其实呢，为了这次LIVE，我一直戒酒来着。

これだけ飲まなかったのは、いつぶりかしら。

这么久没喝酒，是多久以来第一次呢？

【志乃】

飲まないで過ごした時間分、

想象着这段时间没喝的日子里，

このボトルの中身が、熟成される……

瓶子里的酒在熟成……

そんな想像をしながら、毎日、お酒を我慢したわ。

就这样每天忍着不喝酒。

【志乃】

だから、今から貴方と交わすこの一杯は、とっておき。

所以，现在和你干这杯，是珍藏的。

ねぇ……このお酒の名前、わかる？

喂……你知道这酒的名字吗？

《夢の輝きに》

《为梦之闪耀》

【志乃】

乾杯。

干杯。

【志乃】

さて……そろそろ、いってくるわ。

那么……差不多该去了。

【志乃】

この先に待っているのは、

前方等待着我的，

最高の美酒か、酔い覚ましの冷や水か……

是最佳的美酒，还是醒酒的冷水……

飲んでみなければ、わからないものね。

不喝喝看的话，是不会知道的呢。

〔初LIVE終了後〕

〔初LIVE结束后〕

【志乃】

……帰ってきたわ。

……我回来了。

《どうでしたか？》

《怎么样？》

【志乃】

ふふ、見てわからない？

呼呼，看不出来吗？

《酔っているみたいです》

《看起来醉了》

【志乃】

そうよ。とっても酔っているの。

是啊。醉得很厉害呢。

でも、まだまだ飲み足りないわ。

但是，还远远没喝够哦。

もっともっと、付き合ってもらわないと。

还得让你再多陪陪我。

【志乃】

だから……まずはご褒美に、この後どう？

所以……作为奖励，接下来如何？

今度は、空じゃない乾杯で……ね？

这次，用不是空的干杯……怎么样？

第5话：

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〔街中〕

〔街头〕

【志乃】

ふぅ……。

呼……

意外と日が高いうちに仕事が終わったわね……。

没想到在太阳还高的时候工作就结束了呢……。

《どこかに寄っていきますか？》

《要去哪里转转吗？》

【志乃】

そうね……。

是啊……

もちろん、貴方も付き合ってくれるのよね？

当然，你也会陪我的吧？

何をするかは……任せてもいいかしら。

要做什么……可以交给我来决定吗？

《わかりました。今日は……》

《明白了。今天……》

休肝日にしましょう
飲みにいきましょう

《休肝日にしましょう》

《今天休肝日吧》

【志乃】

あら、残念。

哎呀，真遗憾。

飲みに連れていってくれるかと思ったのに……。

我还以为你会带我去喝酒呢……。

いいわ、貴方のチョイスはお酒以外も信用できるから。

好吧，我相信你除了酒以外的选择。

【志乃】

へえ……ブドウのスイーツがいっぱい。

咦……葡萄甜点真多啊。

迷うけれど……私はこのブドウのパフェにするわ。

虽然犹豫……但我要这个葡萄芭菲了。

【志乃】

……ん、美味しい。クリームの甘さが控えめで、

……嗯，好吃。奶油的甜度适中，

ブドウの甘さが際立ってるわ。貴方も食べてみて。

葡萄的甜味很突出呢。你也尝尝看吧。

《こっちも食べてみますか？》

《要尝尝这个吗？》

【志乃】

ええ、ありがとう。

嗯，谢谢。

貴方は……、ブドウのムースタルトにしたのね。

你选了……葡萄慕斯塔特呢。

【志乃】

……ああ、こっちも美味しいわね。

……啊，这个也好吃呢。

ムースの口当たりが良くて……私好みの味だわ。

慕斯的口感很好……是我喜欢的味道呢。

【志乃】

素面でスイーツの食べ比べなんて……、ふふ。

清醒着吃甜点比较……呵呵。

いつぶりかしら。たまにはこういうのもいいわね。

多久没这样了呢。

なんだか子どもの頃に戻ったみたいで、楽しいわ。

偶尔这样也不错呢。感觉像是回到了童年，真开心呢。

《子どもの頃……》

《童年时……》

【志乃】

……想像できない？

……想象不到吗？

私にだって、お酒の味を知らなかった少女時代があったのよ。

我也有不知道酒味的少女时代哟。

普通に学校に通って、勉強をして、未来に揺れる、そんな日々が。

普通地上学、学习、对未来摇摆不定的那些日子。

【志乃】

もしも……学生の頃にプロデューサーさんと出会っていたら、

如果……在学生时代就遇到了制作人先生，

どんな関係だったのかしらね？

会是什么样的关系呢？

自分にとっては高嶺の花です
悪友だったかもしれません

《自分にとっては高嶺の花です》

《对我来说是高岭之花》

【志乃】

そんないいものじゃなかったわよ、私。

我可没那么好哦。

誰も見ていない、日陰者だったもの。

是个没人看见的、躲在阴影里的人。

【志乃】

でも……プロデューサーさんなら、そんな私を見つけて、

但是……如果是制作人先生的话，或许能找到这样的我，

ささやかな光を感じてくれたかもしれないわね。

让我感受到一点光芒呢。

……そう、今みたいに。

……就像现在这样。

《悪友だったかもしれません》

《或许曾是坏朋友呢》

【志乃】

ふふ……なぁに、それ。どんな悪いコトをする仲なのかしら。

呵呵……什么啊，那个。会做什么坏事的朋友呢？

でも、とっても楽しそう。

但是，听起来很有趣。

【志乃】

プロデューサーさんがそばにいたら……

如果制作人先生在我身边的话……

私の学生時代も、もっときらめいていたかもしれないわね。

我的学生时代或许也会更闪耀呢。

ほら、今みたいに。

看，就像现在这样。

【志乃】

私はね、褒められるのが好きな子どもだったの。

我啊，小时候很喜欢被夸奖的。

だけど……アピールはまったく上手じゃなかった。

但是……完全不会表现自己。

だから、親もあまり褒めてくれなくって。

所以，父母也不太夸奖我呢。

【志乃】

できてもできなくても、同じ。放任主義ってやつね。

做得好不好都一样。就是所谓的放任主义呢。

なら……私もどっちでもいいなと思って、

那么……我也觉得无所谓了，

自由にやるようになったわ。

就变得自由自在了。

【志乃】

ただ……たまに、ご褒美をくれることもあったの。

只是……偶尔会给我奖励。

気まぐれにね。こんな風に甘いものを食べに行ったり……

心血来潮的时候呢。像这样去吃甜点……

嬉しい言葉をかけてくれたり。

或者对我说些开心的话。

【志乃】

そんな……なんでもない、普通の家庭。

就是……没什么特别的、普通的家庭。

【志乃】

だけどなんだか……甘酸っぱいブドウを食べていたら、

但不知怎么的……吃着酸甜的葡萄时，

貴方に聞いてほしくなったの。私のなんでもない昔話を。

就想让你听我说说呢。我这些没什么特别的往事。

【プロデューサーP】

もっと聞きたいです。

我想听更多。

あなたの、なんでもない話を。

关于你的、那些没什么特别的故事。

【志乃】

……いいけど、長くなるわよ。

……好吧，不过会很长哦。

【志乃】

プロデューサーさんと出会って気づいたの。

遇到制作人先生后才意识到。

私の人生なんて、なんでもなくて……

我的人生啊，其实没什么特别的……

甘くて酸っぱい、愛しい日々の、積み重ねだってね。

不过是甜美又酸涩、可爱的日子的累积罢了。

《飲みにいきましょう》

《去喝一杯吧》

【志乃】

……その言葉を待ってたのよ。

……我就在等这句话呢。

早い時間からやってるお店を紹介するわ。

我来介绍一家早早就开门营业的店吧。

【志乃】

はい、乾杯……♪

来，干杯……♪

……ああ、美味しい。

……啊，真好喝。

仕事終わりの身体に染みわたるわね。

工作结束后喝这个，真是沁人心脾呢。

【志乃】

貴方と飲むお酒は楽しいわ。

和你一起喝酒很开心呢。

お喋りもだけれど……この空気感も含めて、楽しいお酒。

聊天固然有趣……但连这种氛围在内，都是令人愉快的酒。

【生演奏】

【现场演奏】

～♪

【志乃】

……あら、演奏が始まったみたいね。

……哎呀，演奏好像开始了呢。

ツイてるわよ。ここの演奏は気まぐれなの。私みたいにね。

真走运呢。这里的演奏很随性的。就像我一样。

【マスター】

【老板】

こんにちは、志乃さん。

你好，志乃小姐。

よければ歌っていきませんか？

如果可以的话，要不要唱一首？

もちろん無理にとは言いませんが。

当然，不强求哦。

【お客さんたち】

【客人们】

柊志乃さんだって…… !

是柊志乃小姐啊……！

生歌、聴けるのかな……？

能听到现场演唱吗……？

【志乃】

……。

プロデューサーさん……いいかしら？

制作人先生……可以吗？

《もちろん。あなたがいいのなら》

《当然。只要你愿意的话》

【志乃】

じゃあ……今のこの楽しい気持ちを歌に乗せるわ。

那么……我就把现在这份快乐的心情唱出来吧。

飲みながら歌うのは、許してね。

边喝边唱，请允许我这样哦。

【志乃】

～♪

【志乃】

ああ……熱いわね。

啊……好热呢。

とっても気持ちいい……。

感觉真舒服……。

【志乃】

私……もともと根無し草のように生きてきたわ。

我……原本像浮萍一样生活着。

けれど、貴方たちの熱い視線が、期待が……

但是，你们热切的目光、期待……

私を、このステージの上に繋ぎ止めてくれるの。

把我拴在了这个舞台上。

【志乃】

ありがとう、楽しかったわ。

谢谢，很开心呢。

音楽と、今日の出会いに、心からの感謝を。

对音乐和今天的相遇，致以衷心的感谢。

【志乃】

ふふ……

呵呵……

1曲だけのつもりが、3曲も歌っちゃった。

本打算只唱一首的，结果唱了三首呢。

【志乃】

マスター、同じワイン、もう1本お願いできるかしら。

老板，同样的酒，能再来一瓶吗？

【マスター】

【老板】

どうぞ、1本と言わず、何本でも。

请吧，别说一瓶，多少瓶都行。

サービスさせてください。

让我请客吧。

【志乃】

どうも。ありがたくいただくわ。

多谢。那我就不客气了。

プロデューサーさんが許してくれる限り……だけど。

只要制作人先生允许的话……

《飲みすぎはよくないですよ》

《喝太多不好哦》

【志乃】

いつかと同じ言葉ね。

和以前说的一样呢。

あのときは……こんな場面を夢にも思わなかった。

那个时候……做梦也没想到会有这样的场景。

【志乃】

流されるままに、期待せず、期待されることもなく生きてきて、

随波逐流地生活着，不期待什么，也不被期待，

誰かのために何かをしたい……なんて、

为别人做点什么……什么的，

考えたこともない人生だったのにね。

从来没想过的人生呢。

【志乃】

だけど今は、この熱を……

但现在，这份热情……

夢や希望を、手放したくないと思ってるの。

梦想和希望，我不想放手了。

【志乃】

背負うものが増えたけど……嫌な重さじゃないわ。

负担的东西增加了……但不是讨厌的重量。

むしろ、誇りに感じてる。

反而感到自豪。

《自分も背負います》

《我也会一起背负》

【志乃】

……ありがとう。

……谢谢你。

片手にワイングラス。もう片手には……貴方。

一手拿着酒杯。另一手……是你。

それが、柊志乃。

这就是柊志乃。

【志乃】

これからもほろ酔い気分でいきましょう。

今后也让我们带着微醺的心情走下去吧。

どこまでも。

直到永远。