碧蓝回忆录文字版/荣耀殿堂/碧き海

SPストーリー

碧き海
ある日・海にて
エンタープライズ：
来たか指揮官、待ってたぞ
いつもは他の護衛艦がいるのに、こうして二人でパトロールするのは珍しいな
母港の近海周辺での簡単な当直任務なら、私一人でも問題なく遂行できるはずだ
そうは言ったものの、指揮官が来てくれなかったら流石にちょっと心細くなってただろうな

选择项1：心細い…？
エンタープライズ：
ああ、背中を預ける仲間がいないと、程度はどうであれ、やっぱり心のどこかで不安を感じるところがある
確かに、ユニオンは個の力を大事にする陣営であり、映画などでも自立を良しとする文化が強調されるが…
チームワークを疎かにしたり、団結の大切さを否定するまで個人の力を強調するような真似はしない
指揮官がいてくれるだけでこんなに心強いことはない

エンタープライズはそう言っているが、正直彼女たちと違って、自分では戦力になれないのが事実だ。
サポートならまだしも、背中を預かれるか、正直自信がない……
エンタープライズ：
戦力的に心強い、という意味ではない。心の支えということだ
私たちは戦うために生まれた存在であり、敵を倒すのみだが――
言葉を話し、自分で考え、こうして望まれたヒトの形としてここで立っている以上、理解してくれる人がどうしても必要だ
そういう意味では、指揮官が私にとっての……いや、やっぱりこの話はここまでにしよう

エンタープライズは急に話を遮った。
彼女にとっての自分はどういう存在なのか、本人の言葉で表されない以上、こっちにも推測のしようがない…か。
エンタープライズ：
……にしても、こうして見ていると、海はいつも変わらないな
水平線まで続く果てしない碧――
あるいは東煌の諺「水天一碧（すいてんいっぺき）」のように、空も同じ色なのか……
ああすまない。別に感傷的にはなっていないのだ。ただ……

エンタープライズは恥ずかしそうに軍帽を手で正した。
エンタープライズ：
ヴェスタルにもよく言われるが、私はついつい責任感に囚われがちな発言をするところがあるようで…
ホーネットに言わせれば、まあ「重い」ということになるな。正直、私自身も良くわからない
ふふ。こういう話をすると、いつも「エンタープライズらしくない」と言われるから、中々相手が見つからないんだ
だから、指揮官の前ではみんなを率いている時の自分でいなくてもいいから、ついつい自分のことを語りたくなるな

エンタープライズは軍帽で顔を半分隠した。
エンタープライズ：
ああ、またちょっと話が重くなった……………こ、コホン！
そういえば指揮官、空から海を見てみたいか？

选择项1：そんなことできるのか…？
エンタープライズ：
指揮官さえよければな。専用の装備と着替えを用意する
こう見えても空母だ。ユニオンの技術を以てすれば、量産型の艦載機の操縦程度なら平気だぞ

いつものカッコよく、みんなの英雄である「エンタープライズ」に戻った。
せっかくだし、エンタープライズの好意に甘えることにした。
エンタープライズのおかげでいい風景が見れた。
エンタープライズ：
指揮官、「空のお散歩」はどうだった？

选择项1：海がキレイだった
选择项2：普通だった
选择项3：やっぱり乗り慣れないな
エンタープライズ：
（选择项1）キレイ…か……
エンタープライズ：
（选择项2）はは、お客人に快適に乗ってもらえるよう鍛え直しておかないとな
エンタープライズ：
（选择项3）そうか…今度はエセックスに声をかけて鍛えてもらったほうがいいか…
エンタープライズ：
艦隊で出撃する場合が多いから、こういうのは頻繁に出来ないが
今度また機会があった時、もし風景を見たいなら気軽に私に声をかけていい――
いや、言いたいことはこれじゃないな

エンタープライズは一つ深呼吸をして、気恥ずかしそうに語った。
エンタープライズ：
ふぅ……やっぱり、ヨークタウン姉さんに言われたとおり、私は気持ちを隠すことが下手だな
本当のことを言えば、指揮官といると楽しい
こうして二人で出航して、海を眺めるなんて思い返すだけでちょっと恥ずかしいぐらい、心が高揚してしまう

少し顔を赤らめながら、彼女は最高の笑顔を見せてくれた。
エンタープライズ：
指揮官、また今度も二人で一緒に海を見に行ってほしい
あなたと見たあの碧い海。あれは最高に綺麗なものだ――