碧蓝回忆录文字版/荣耀殿堂/雪解けのち、桜風
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2024-01-03更新
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殿堂入り2023
雪解けのち、桜風
花の命は短い。春になる度に母港の花見スポットはどこも大混雑だ。
今年も仲間たちと最後までワイワイ楽しもうと思っていたが…
能代に敢えて回り道を歩かされ、裏山の山間部にある静かな場所に案内された。
能代:
ここみたいですね
指挥官:
――みたい?
能代:
……ええ。私もここに来るのは初めてよ。
信濃さんからたまたま聞いたけど、いつか貴方とお花見するチャンスがあるだろうと思って覚えてました
少し回り道をしたけど、こうしていい景色が見れましたし、連れてきた甲斐が……
……こほん。すみません自分のことばかり…
选择项1:いい花見場所だ
选择项2:静かな雰囲気が気に入った
能代:
(选择项1)騒がしい場所でしたら心がざわついて、落ち着いてお花見できませんからね
能代:
(选择项2)それは何よりです。お花見は落ち着いた場所に限りますね
能代:
正直、私が思いついたばかりに急に予定を変えちゃったら困らせてしまうんじゃないかって思いましたけど
気に入ってくれてよかったです
いつもの能代なら、場所の変更もとっくに計画を立てて下見もしてそうに思うが…
今の話を聞く限り、どうやらそうではなかったらしい。
能代:
そうですね。貴方の言う通り私らしくない、といったところでしょう
ただ…その、今回ばかりは計画とか理詰めとか、そういうのをあえて飛ばしたくて……
風が吹く中で、能代はなびく髪を押さえつけようとした。
恥ずかしそうな微笑みを見せながら、無言で見つめてくる彼女。
桜吹雪の風景も、能代の笑顔も格別に麗しく見えて――
能代:
あ。花びらが髪についていますね
じっとしてて。今取ってあげますから
少女の指がそっと髪に触れた。息が重なったその瞬間、まるで花びらすら彼女の香りを帯びたかのように感じた。
能代:
こんなにもきれいなのに、すぐに散ってしまうのですね…
花びらを細い指で摘んで、能代は片手で髪をかきあげながら何かを考え込んでいるようだ。
パシャ。あまりにも美しい光景で思わず写真に収めてしまった。
能代:
……?
指挥官:
――すぐ散ってしまっても、こうやって写真に収めればきっと思い出にできるから
能代:
そうですね……
では、今度は私が思い出にしたいことにもぜひ付き合ってください
そう言いながら、能代は持ってきた弁当箱と食器をシートに丁寧に置き始めた。
能代:
………しまった。お箸が一膳しか……
指挥官:
――やはり計画を立てなかったのが裏目に出たのかな…?
能代:
ええ…慣れないことをしてしまいましたからね
恥ずかしさで頬を赤らめた能代の困り顔も――パシャリ。
能代:
?!こ、こんなのを撮らなくていいですから…
指挥官:
――ごめんごめん。あまりに珍しいことだからつい…
――しかし困ったな。箸が一膳しかないなら…
能代:
べ、別に大丈夫…ですよ?
貴方さえよければ…こうして…ええと……
満天の桜色の中で、能代とのんびりと花見を楽しんだ。