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碧蓝回忆录日服文字版/凍絶の北海

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2021-08-16更新

    

最新编辑:芙兰朵露琪露诺

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更新日期:2021-08-16

  

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芙兰朵露琪露诺
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凍絶の北海

オーバーチュア展开/折叠


雪とは、奇妙な存在だと思わないか?
融ければ水、凍れば氷、気づかぬうちにこの極北の空気に溶け込むこともある
しかしどのような形態を取っていようと、本質が変わることはない
…………………
「北方連合」、凍る氷海を支配する勢力にして、『アズールレーン』の構成勢力の一つ
かつてはほかの勢力とともに、「セイレーン」の来襲を共に戦い抜き、人類のために氷の航路を守り抜いた
その後、戦局が膠着し、極地の「氷冠」にて巨大なセイレーンの構造物が複数確認されるようになると
北方連合はその対処に追われ、艦隊戦力の集中投入を余儀なくされ、青き航路を巡る戦いには参加せずにいる
それゆえ、四大陣営と一定の関係を保ちつつも、長きにわたる戦いによる消耗と情報の乏しさから――
「北方連合の艦隊は、大して強くない」
……誰もがそう思っていた。
???:
ついに作戦を決行する日がやってきたか
あはははは!そうだ、同志よ!私も待ちくたびれたぞ!
指揮官ねえ…そう。せいぜい失望させてくれないよう祈りたいわね
私は楽しみにしているけど?敢えてここにやって来る子は凶暴か、温順(おんじゅん)か…ね?
кролик(クロ―リク)ちゃんも、ワクワク
まあ武者震いするのもわかるけど、まずはみんなそれぞれの仕事をこなさなきゃね!
というわけで、出迎えは私達がやるわ!アヴローラ、準備はいい?
アヴローラ:
ええと、パーミャチ・メルクーリヤのこと、本当に「クーちゃん」って呼んでいいんですか?
パーミャチ・メルクーリヤ:
第一印象は大事だからね!ささ、早く出発するわよ!

合同作戦展开/折叠


北方海域・極海圏外――天気・春
NYシティ、そしてバミューダ海域での戦いのあと、本部から次の作戦指示が出された。
その作戦とは、極海圏におけるセイレーンの巨大構造物の一つを、「北方連合」と共同で調査・破壊するとの内容だ――
サラトガ:
えへへ、スキあり!

突然頭上を飛んでいった艦載機によって起こされた風で、危うく作戦資料を吹き飛ばされそうになった。
…………サラトガのイタズラだな。
サラトガ:
指揮官、対空警戒がおろそかになっているぞーこのあとセイレーン要塞を見に行くんだから、ちゃんと気を引き締めないと♪

选择项1:「セイレーンの「要塞」……」
选择项2:「仲間がいるから安心だ」
选择项3:とりあえず資料を箱に入れるか
サラトガ:
(选择项1)そう!あの巨大構造物は、セイレーンの量産型がいるだけじゃなく、防衛機構も備えているから「要塞」と呼ばれているわ!
サラトガ:
(选择项2)えへへ、サラトガちゃんに惚れ直したほうがいいよ♪!
サラトガ:
まあ、ほとんど活動しないとはいえ、あれもれっきとしたセイレーンの兵器。サラトガちゃん的に十分警戒を払うべきものね
NYシティの前進拠点だって、規模こそ大きくなかったけど脅威的だったわ
ホーネット:
そうだね。手慣らしにちょっと小さい拠点から一個ずつ攻略していくのが良さそうね
サウスダコタ:
各陣営は今、航路の「線」と「点」以外の海域にあるセイレーンの脅威に注意を払っている
ホーネット:
ただやられてからやり返すのはなく、たまにはこっちからも打って出ないとね!

神出鬼没のセイレーンの脅威に対処するには、防御だけでは足りないと認識されつつある。
サラトガ:
そこで、他陣営を援護する余力があるところにはどんどん支援要請が来るわけで…
でも、まさか「北方連合」が共同作戦を申し出てくるとは思わなかったね
ホーネット:
「北方連合」の海上戦力はセイレーンとの消耗戦でだいぶ削られていたし、別におかしくないよ?
サラトガ:
そこだよそこ!この調査対象となるセイレーン要塞は色々と問題があるの!
サウスダコタ:
問題?
サラトガ:
まずはここ、ユニオンと北方連合の支配海域の境界線にあるけど、北方連合の航路から遠く離れているよね
で、以前にも何回か北方連合と共同作戦の話をしたけど、ここはぜーんぜんっ、話題にも上がらなかったわよ
つまり、北方連合の航路からちょっと離れてるド辺境の小さなセイレーン拠点に、なぜか大掛かりな共同作戦を行ってまで破壊しようとしてるってわけ!
ホーネット:
……それ、ただの考えすぎじゃない?案外、向こうもこちらの戦力を測りかねているから試すつもりってだけかもよ
サラトガ:
そうかなー。サラトガちゃん的には、やっぱりちょっと気になるんだよねー
まあ、今回は指揮官がいるから安心だけど!

仲間合流展开/折叠


ユニオンの艦隊を率いて、北方連合の中継基地にたどり着いた。
アヴローラ:
指揮官、それとユニオンのみなさん、北方連合へようこそ~

选择项1:あなたは……アヴローラ?
アヴローラ:
ЗДравствуйте、私はアヴローラ、今回の共同作戦のコーディネーターを務めさせていただきますね
サラトガ:
まさかのアヴローラさん!北方連合は結構本気みたいだね…
アヴローラ:
指揮官もそうですけど、みんな北方連合は初めてなんでしょう?
顔なじみのある者が案内したほうがいいと思いました。ふふふ
ホーネット:
それなら安心ね!北方連合から他に参加する艦船は?
アヴローラ:
もちろんいます。私とこちらのく…ええと、パーミャチ・メルクーリヤが作戦に参加しますわ
パーミャチ・メルクーリヤ:
やっほー!北方連合所属の軽巡洋艦、パーミャチ・メルクーリヤよ!みんなよろしく~!
で、あなたが指揮官ね~なるほど~うんうん
さてはNYシティでセイレーンに散々奇襲されてたちょっと可哀想な指揮官かな~
まあ今回は安心していいわよ。あのセイレーン要塞、近づかない限り何もしてこないから

选择项1:何もしてこない?
选择项2:いつからあった?
アヴローラ:
(选择项1)はい、あの要塞はどうやら一定の距離まで接近しない限り、活動停止状態ですね
アヴローラ:
(选择项2)そうですね…大昔、セイレーンが来襲したときにはもうあったような…
アヴローラ:
北方連合も調査に乗り出そうとしましたけど、ほかの航路近辺のセイレーンの対処に追われていて…お恥ずかしい限りです
サラトガ:
大丈夫!だからこうして共同作戦を開始したんじゃない!
クリーブランド:
指揮官、みんな!もう、待ってたよー
モントピリア:
…………遅い
コロンビア:
ポートランドたち先行調査隊の言う通りいい風景ね~ちょっと寒いけど
サラトガ:
フェニックスとデンバーたち、もう撤収したの?

先遣艦隊のことか。
アヴローラ:
中継基地の施設を整えてから帰還しましたわ。みんな揃いましたし、作戦計画でも確認しましょうか?
ホーネット:
北方連合の参加艦船はお二人だけ…?
パーミャチ・メルクーリヤ:
そんなところね。まあ、あのザコ要塞ならわたしたちでも十分攻略できるわ
アヴローラ:
はい、ユニオンの参加戦力でも十分対処可能ですから、私達北方連合はあくまで道案内――
とはなりませんね。ほかの艦船は現在別の作戦に出ていますので、そちらの作戦が終了次第合流する予定です
サウスダコタ:
(…………嫌な予感がする……)

要塞外周展开/折叠

サウスダコタ:
静かすぎる。レーダーにも反応なし…敵はもう目と鼻の先にいるのに、不気味だ
パーミャチ・メルクーリヤ:
まだ安全距離だよ。そのうち盛大に歓迎してくれるから
サラトガ:
んー要塞だけではなく、停泊している量産型のセイレーン艦もまったく動かないのね…
ホーネット:
敵が反応しないうちに一気に攻撃隊を飛ばしたらどうなるのかな?
アヴローラ:
それはちょっと……
サラトガ:
まあとりあえずやってみようよ!いずれにしても近距離で観察しないと状況がわからないし!

サラトガが放った艦載機がセイレーン要塞周辺に停泊している量産型艦隊に向けて前進し、そして……
一発の爆弾をそのまま投下した。
サラトガ:
あ。もしかして行けるわねこれ――

……突然起動したセイレーン艦隊による対空砲火により艦載機は撃破された。
サラトガ:
やっぱり無理かー
サウスダコタ:
流石に脅威と判断された対象には反応するというのか。どうやら正攻法しかないようだ
ホーネット:
まぁ、これぐらいは想定内だし、このまま押し込むわよ!
パーミャチ・メルクーリヤ:
はい、ここからはセイレーンが攻撃してくるよ!注意して!

外周掃討展开/折叠

コロンビア:
1,2,3……うん、量産型艦隊の掃討が終了っと
サウスダコタ:
警戒範囲に入った途端に攻撃して来るのは情報どおりか
ホーネット:
この程度の敵ならとっくに倒せるんじゃない?なんで今まで攻撃しなかったの?
パーミャチ・メルクーリヤ:
ここはわたしでも勝てるけど、奥のはそうはいかないのよ。今のはただの斥候程度ね
サウスダコタ:
つまり要塞本体に接近すればするほど、敵の戦力も強くなるってわけか
アヴローラ:
ええ、こちらの記録では、かなり強い守備戦力が最深部に控えていますわ。
北方連合の戦力だけでは十分ではないと判断しましたため、こうしてユニオンの皆さんにご協力頂いています
サウスダコタ:
北方連合も氷山要塞の深部に接近できていないということか
パーミャチ・メルクーリヤ:
そういうことね。もっとも、この要塞に全力を出せないのも事実だけど
ホーネット:
まあ、私たちが来たからには問題ないっしょ。指揮官も結構戦力を用意しているわけだしね

选择项1:備えあれば憂いなしだ
ホーネット:
たしかにそうだけどね。助かる!
クリーブランド:
どんな敵が待っていようが戦うしかないのさ!レッツゴー!

侵攻経路展开/折叠


ユニオン主体のタスクフォースがセイレーン要塞に向けて、順調に前進していた。
道中に出てくるセイレーン戦力は少しずつ強くなってきたものの、艦隊の脅威には全くならなかった。
パーミャチ・メルクーリヤ:
へーもうここまで接近したんだ。わたしたちがこの要塞を調査しようとしたときはここまでしか来れなかったね
サウスダコタ:
……たしかに、向こうの敵がさっきよりだいぶ手強い
火力と防護性能もこっちのほうが上…北方連合、ここから先は僕たちユニオン艦隊に任せて
パーミャチ・メルクーリヤ:
おっ、先導してくれるってこと?
まあ確かにこっちは旧式艦だからここから先はキツいかもね~お言葉に甘えよっか♪
アヴローラ:
度々ありがとうございます。北方連合の戦力が別の作戦に集中しているばかりに…
サラトガ:
気にしなくていいよ。北方連合がずっとセイレーンとの戦いの最前線を担ってるし、むしろこちらから感謝したいくらいだよ
北方連合はあくまで「王冠」の対処が最優先――こちらももちろんわかってるから

「セイレーン」が現れてからずっと、極海で数十年も戦ってきた「北方連合」――
経験値はともかく、資源がかなり疲弊しており、ほかの陣営からの支援で戦線を維持している状態と聞いているが…
アヴローラ:
では私は指揮官の乗艦の護衛に集中します。前衛のほうはよろしくおねがいしますね

新型出現展开/折叠

コロンビア:
なに?あの紫色の光を放ってるの…
モントピリア:
わからない。資料にはないタイプだ
サラトガ:
アヴローラさん、あれって……
もしかして、北方連合の新種生物だったりして?
アヴローラ:
……違うと思いますけど…
パーミャチ・メルクーリヤ:
……あれ、どう見てもセイレーンでしょ?
はぁ…ユニオンのジョークってわからない
サウスダコタ:
極地の要塞に隠されたセイレーンの新兵器…みんな、気をつけろ!

障害突破展开/折叠

コロンビア:
これで最後ね。みんな、おつかれー!
ホーネット:
ふふん、ホーネット様の力を見たか!
アヴローラ:
さすがユニオンですね、素晴らしい戦いでした
サウスダコタ:
セイレーンの新型、手強いが倒せない相手ではないな
クリーブランド:
新型って言えるか正直ちょっと微妙だけどな…もしかするとこの要塞で数十年寝かされてた可能性も…
サウスダコタ:
いずれにしても、あの性能は脅威だ。この先も大量に出てくるなんてことになると……
サラトガ:
大量に倒すまで!
まあ大量に倒さないと調査データも中々得られないしね。サラトガちゃん、引き続き前進するのをオススメするわ!
パーミャチ・メルクーリヤ:
(たしかに、この程度はまだこの艦隊でも対処可能ね…)
ホーネット:
そうそう!まずは戦ってみないとわからないってことよ!

大量出現展开/折叠


ロイヤルにおける「ダグザの大釜」、重桜の「龍神の米俵」――おおよそ世界のどこにでも「なにかが無限に湧き出る」ような伝承が存在する。
セイレーン要塞の近辺における、量産型が絶えず出てくるその様子は、まさに「無限」と形容するのがふさわしく思える。
進行途中までの楽勝ムードも、今や激戦の緊張感に包まれていた。
……そして戦いはやや膠着状態になりつつあった。
サラトガ:
まさかここまで数が多いなんて……サラトガちゃん、ちょっと油断しちゃった
ホーネット:
制空権はまだこちらにあるから、こっちはまだまだ戦えるけど、水上打撃部隊はどうする?
サウスダコタ:
損傷なら大したことない、弾薬のほうがちょっと心配だ
クリーブランド:
デンバーたち先遣艦隊が準備してくれた分はまだあるけど、長引きすぎると危ないよ!
指揮官、ここはどうすればいい?
アヴローラ:
セイレーンと消耗戦になると先にジリ貧になるのはこちらです。今の戦力で要塞まで一点突破しても包囲される危険性が高いです
となると、このまま粘ってて北方連合の援軍が到着するまで持ちこたえるか…
パーミャチ・メルクーリヤ:
もしくは、セイレーンの警戒範囲外に一旦退避するとか?そうすれば追ってくる分だけ倒せばいいし
こっちも指示に従うわ。指揮官、どれにするの?

选择项1:北方連合の増援は?
选择项2:今は包囲してくる敵を撃破するのが先だ!
アヴローラ:
(选择项1)こちらに駆けつけると聞きました。ですが……
(选择项1)今すぐ、というわけにはならないですね。

どうやら安全圏外まで一時撤退するしかなさそうだ。
パーミャチ・メルクーリヤ:
……ふーん、意外と考えているわね
じゃあわたしも働こうかなーあまり頼りにならないかもしれないけど、ないよりマシよね!

カリスマ展开/折叠

ホーネット:
よし、ここまで来れば、あとはついてくる敵を倒すだけね!
コロンビア:
あー南東からまた新手のセイレーンが接近中よ。移動中に活動が止まっている艦もあるし、落ち着いて対処すれば問題ないわ
パーミャチ・メルクーリヤ:
(さすがはユニオン艦隊…セイレーン技術を使っているように見えなくてもこの実力…)
(もしかして、これって指揮官のカリスマのおかげ?これはちょっと調べとかないと)

……カリスマ?
今なにか聞こえたような……
パーミャチ・メルクーリヤ:
な、なんでもないわよ!

守護の盾展开/折叠

クリーブランド:
人型セイレーンの編隊が接近!
ホーネット:
こっちは顔なじみの敵ね!ちゃっちゃと片付けるわよ!

この敵さえ倒せばあとは一息つける――
……!?セイレーンから…光が!?
パーミャチ・メルクーリヤ:
ちょっと、避けなさい!!!

パーミャチ・メルクーリヤが――
サウスダコタ:
はあああああああ!!!!

電光石火――セイレーン艦から発射された電気兵器の攻撃を、サウスダコタが艤装で防御した。
サウスダコタ:
まさか指揮官を狙ってくるとはね。大丈夫か?
パーミャチ・メルクーリヤ:
問題ないわ…いたたた…ちょっと腰が……

どうやら敵からの攻撃を、パーミャチ・メルクーリヤ――そしてサウスダコタが防いでくれたようだ。
あの砲撃、サウスダコタはともかく、パーミャチがまともに食らったらただでは済まないな…
パーミャチ・メルクーリヤ:
あ、お礼はあとでちゃんとしてもらうわよ?
サウスダコタ:
僕からも感謝する。あなたが気づかせてくれなければ、いまの攻撃をこんなにうまくは防げなかった
サラトガ:
なになに?何が起きたの?!サウスダコタ、大丈夫?
サウスダコタ:
装甲の損傷は軽微だ。だが今ので電探と火器管制装置が誤作動を起こしている。戦いにはちょっと支障が出るが…
サラトガ:
そんなの聞いたことないよ!セイレーンの新兵器?
アヴローラ:
そうですね。電力系統を狙う兵装、まさかこんなところで遭遇するなんて……

北方連合の海域にいるセイレーン、今までとはやっぱり違うようだ。

选择项1:サウスダコタ、少し後退だ
北方連合の海域にいるセイレーン、今までとはやっぱり違うようだ。

选择项1:みんな、敵の新兵装に気をつけろ!

兵装対策展开/折叠

モントピリア:
艤装の電力系統を狙う攻撃に気をつけながら戦う…ちっ
ホーネット:
艦載機に影響はないようね…この要塞、もしかしてセイレーンの新兵器実験場なの?
アヴローラ:
そこは調査しないとわかりませんね。指揮官、どうします?

あの兵器を何回も喰らうわけにはいかない。
となると――

选择项1:魚雷攻撃で仕留める!
选择项2:サラトガ、航空攻撃を!
选择项3:遠距離で艦砲攻撃なら…!
アヴローラ:
(选择项1)そうしたいのは山々ですが、接近中に攻撃を受けたら敵に包囲される危険があります……
サラトガ:
(选择项2)了解!爆撃機、いっけー!
サウスダコタ:
指揮官、僕に任せて!今火器管制装置が回復した!
第一砲塔から第三砲塔、照準・装填完了!
Mark6カリバー、ファイア!

サウスダコタの砲撃が敵陣を引き裂き、謎の兵装を装備するセイレーンに直撃し、爆発の炎と煙が海を包んだ。
…………
パーミャチ・メルクーリヤ:
―――!?

なんだ、この揺れ…?!
「ゲホゲホ!セイレーンめ、まさかこんなことするなんて…!」
「不本意だけど、こうするしかないわね…悪いけど!」
!!!
……意識、が………
…………

氷壁隔絶展开/折叠


セイレーン要塞周辺・ユニオン艦隊
コロンビア:
げほげほ…何が起きたの?
モントピリア:
姉貴!あれは!
クリーブランド:
巨大な…氷山?!みんな、大丈夫かー!
サラトガ:
フラフラ…って何よこれ!
ホーネット:
マジでデタラメすぎるわよ…指揮官は?!
サウスダコタ:
指揮官は北方連合の艦船と一緒に氷山の向こうにいるはず!
クリーブランド:
コロンビア、北方連合と指揮官の通信回線は?
コロンビア:
ダメね…指揮官とも北方連合とも全然連絡がつかないよ…
サラトガ:
じゃあ艦載機で――あわわ!?

―――!!
コロンビア:
あの氷山、砲台もあるの!?
クリーブランド:
それじゃただの氷塊というより、要塞の防御機構の一部じゃないか!
サラトガ:
サラトガちゃん、大ピンチ!?
ホーネット:
とにかくこの氷山から離れるわよ!あの数の砲台じゃ対処しようがないわ!
サウスダコタ:
指揮官、無事でいてくれ…!

氷山の反対側
…………
???:
指揮官、おーい、起きてよー

…………
パーミャチ・メルクーリヤ:
お・き・て・よー!起きてええええええ!!

!!
パーミャチ・メルクーリヤ:
おはよー、パーミャチ・メルクーリヤちゃんの目覚ましサービス、どうだった?

目覚まし……仲間たちはどこに??
パーミャチ・メルクーリヤ:
うんうん。仲間思いで大変結構。でもざんねーん、今はユニオンの仲間たちはみんなあの向こうにいるわよ
で、ここで悪いニュースといいニュース
悪いニュースは、あの氷山が現れてからこの辺りが鏡面海域になっていて、仲間との通信ができなくなってるの

选择项1:いいニュースは?

―――!
アヴローラ:
いいニュースはちょっとお預けですね。今は敵の攻撃に対処するのに集中しましょう
パーミャチ・メルクーリヤ:
わたしたちの指揮をよろしくね?指揮官♪

北極艦隊展开/折叠


セイレーンとの戦闘が続く。
パーミャチ・メルクーリヤ:
きゃっ?!ちょっと、わたし直接戦うの苦手だってば!
アヴローラ、なにか連絡は?!
アヴローラ:
すぐ近くに来ていますわ!もう少し持ちこたえて――

(連絡…?ここは鏡面海域なのに、どうやって…)
(あの氷山の大きさからすれば、サラトガたちはすぐに駆けつけられない…となると…)
パーミャチ・メルクーリヤ:
頑張ってるよ!でもそろそろ限界――あ!

————!!!!!!
アヴローラ:
ふぅ…ようやく来てくれましたね

――それは予想外の援軍だった。
氷海を吹き荒れる雪嵐とともに、白き装いをした少女たちが水平線から現れた。
駆逐艦、巡洋艦、そして戦艦。
形こそヒトと違わずとも、その迫力はまるで鋼の巨浪のように勇壮であり、頼もしく感じた。
パーミャチ・メルクーリヤやアヴローラと違って、彼女たちが率いる艤装は別格の存在感を放っていた。
極北の厳寒を思わせる鈍重さと無骨さに、時折黒鉄の隙間から覗かせる青い光…
そして何よりも、まるで獣のような「形」…
まるでセイレーンの艤装と、同じような――

选择项1:北方連合……!

…………
ユニオンの艦隊ではなく――
極海の支配者たち、北方連合の艦船たちが姿を表したのだ。

鋼鉄津波展开/折叠

ミンスク:
北方連合艦隊、登場もバッチリカッコよく決めたぞ!
タシュケント:
ふーん、やっぱりピンチじゃない。助けてやるわ
ガングート:
あはははは!新型セイレーン、新たな強敵!さあ、命を輝かせるときだ!
グロズヌイ:
кроликちゃん、バッサリといくよ
ソビエツカヤ・ロシア:
すまない、アヴローラさんにパーミャチさん、到着に予想より時間がかかった…どうやら間に合ったようだな
キーロフ:
状況は把握している。あとは私達に任せてくれ

…………
チャパエフ:
突然でごめんなさいね。敵は私達がやっつけるから休んでていいわ
パーミャチ・メルクーリヤ:
そうするわよ。もう疲れた……
ソビエツカヤ・ロシア:
ああ、頼む。……北方連合艦隊、敵を蹂躙する!!
みんな:
Ура!

革命烈嵐展开/折叠

ソビエツカヤ・ロシア:
前進だ!火力を叩き込め!
チャパエフ:
踏み潰すわよ!そら!
ガングート:
あはははは!これだ!もっと抵抗しろ!そしたらこっちも全力を出してやる!
タシュケント:
あまり気が進まないけど……やってやるわ!Ура!
グロズヌイ:
……っぷ。空っぽになった…早くやっつけて帰って飲もう
ミンスク:
おお!また閃いたよ!これならどうだ!

北方連合の主力艦船たちの砲火の嵐が、あっという間にセイレーンを飲み込んだ。
キーロフ:
Здравствуй!キーロフだ!指揮官同志、北方連合の艦隊を見るのは初めてか?
驚いているなら素直に感想を述べればいい!ここはユニオンではなく北方連合だ!指揮官同志のどんな感想も受け入れよう!
と、ここは仲間たちのほうを紹介するのが筋かな?…私ではなく、この艦隊のリーダーが紹介するべきだが――
ソビエツカヤ・ロシア:
ああ、儀礼的なものだが承ろう。同志指揮官、私はこの艦隊を率いる「ソビエツカヤ・ロシア」だ、よろしく
と言っても急場しのぎ的な編成でな。階級・指揮系統を無視したものだとご理解いただきたい
まずはキーロフだ。今回限りの参加になっているが、ひとまず顔見せだ
キーロフ:
そうだ。そのうちまた共に戦うことになるだろう
ソビエツカヤ・ロシア:
…チャパエフだ。私達の中では一番うまく艤装を使いこなしている
チャパエフ:
手綱を預かってもらっているわ。お互いうまくやりましょう
ソビエツカヤ・ロシア:
ガングートだ。激情的な性格だが、面倒見のいい奴だ
ガングート:
はははは!同志よ!共にこの青き航路を守るために奮闘しようではないか!
ソビエツカヤ・ロシア:
タシュケントだ。サディア生まれの子だが、私達の大切な仲間だ
タシュケント:
ふーん、あんたね。実力を見させてもらうわよ、同志ちゃん

同志…ちゃん?
チャパエフ:
あははは…あまり深く考えなくていいわよ?
ソビエツカヤ・ロシア:
グロズヌイだ。Кроли(クロ―リク)には気をつけたほうがいい

くろーりく?
グロズヌイ:
うん。この子はкролик(クローリク)ちゃん。可愛い、убийца(ウビーイツァ)
ソビエツカヤ・ロシア:
ミンスクだ。この子のひらめきは奇想天外だが、時々役立ってくれる。活用してやってほしい
ミンスク:
えへへ、同志指揮官、よろしくな!
ソビエツカヤ・ロシア:
アヴローラさんとパーミャチ・メルクーリヤさんは…紹介しなくてもいいだろう

これが……北方連合……
個性的な子が多いが、今の戦いぶりを見ても、彼女たちの戦力はどの陣営と比べても決して引けを取らない。
……もしや北方連合の実力は今まで思っていたのと全然違うかもしれない。
ソビエツカヤ・ロシア:
共同作戦の規定により、我が北方連合艦隊はこれから同志指揮官の指揮下に入る。

选择项1:こちらの指揮下に?
ソビエツカヤ・ロシア:
そうだ。そのための共同作戦でもある。北方連合の力、効率的に使うがいい

北海熱戦展开/折叠

ソビエツカヤ・ロシア:
撃沈確認だ!貴様らでは北方連合を止められん!
タシュケント:
ボコってやるわよ!
グロズヌイ:
狐もセイレーンも、お家を乗っ取るなら容赦しない…!
ミンスク:
ははは、どうだ同志指揮官!即席にしては良い連携だろ?

一致団結の精神のおかげか、北方連合艦隊の仲間たちの指揮はすんなりとコツを掴めた。
???:
気持ちは分かるけど、あまり見とれ過ぎないほうがいいわよ。指揮官

いつの間にかチャパエフが隣にやってきた。
チャパエフ:
現在の艦隊の位置と、損傷と弾薬状況の報告書よ。みんなが戻ってくる前に目を通してちょうだい
セイレーン要塞に向かうにしても、ユニオン艦隊と合流するにしても敵との戦闘は免れないわ
指揮官は私達に何をしてほしい?命令を待っているわ

今すべきことは――

选择项1:ユニオン艦隊と合流する

仲間たちの安否が心配だ。しかし、この通信が遮断される鏡面海域で、一体何をすれば……
ソビエツカヤ・ロシア:
あくまで経験的なものだが、鏡面海域を脱出するには「核」の解除が必要だと認識している
そして現状の情報から分析する限り、その「核」がセイレーン要塞にあると容易に推測できる
つまり、目標を達成するのに必要的な条件は、セイレーン要塞の攻略であると――おそらくユニオン艦隊もそう認識している
キーロフ:
да、ってことはユニオン艦隊もセイレーン要塞に向かっている可能性が高いね
ガングート:
当然だ。あのセイレーン要塞こそこの鏡面海域の最大の難関だからな
ミンスク:
おお!わかった!つまりセイレーン要塞を攻略してみんなを待てばいいってことね!
ソビエツカヤ・ロシア:
……目的がズレているが、過程はそのとおりだ
同じ目標になるはずの要塞に向かうのが先か、無闇に捜索しながら戦力を消耗するのか、答えは自明だと思わないか?

选择项1:もちろんだ
チャパエフ:
じゃあ決まりね。引き続き指揮をよろしく頼むわ

ここは、仲間たちを信じよう――

行進休憩展开/折叠


サラトガたちも向かっているためか、セイレーン要塞から出てくる敵は思ったよりだいぶ少なかった。
このまま仲間たちとセイレーン要塞で直接戦闘する前に合流できればいいが……
(ぐぅ――)
ソビエツカヤ・ロシア:
同志指揮官、少し休憩して食事をしよう。「健全なる精神は健全なる身体に宿る」とは言うものだからな
ロイヤルや重桜ほど豪華なものではないが、腹ごしらえには十分だ

――カラヴァイにコルバサ、缶詰のキャビアにトゥションカ、そして――
グロズヌイ:
同志指揮官、ボルシチとカカオ、飲む?

保温容器に入っている熱々のボルシチスープと、ミルクココア――
いや、十分豪華じゃないか……

选择项1:…ウマイ!
チャパエフ:
この艤装の子と同じぐらいいい食べっぷりね。指揮官は北方連合と相性がいいかも、ふふふ
ソビエツカヤ・ロシア:
次の戦いに備えて体をしばらく休めるといい
チャパエフ:
そうだ。この寒さで何もせずじっとしていると大変なことになるわ。これでも飲んでちょうだい

これはもしやあの……
ソビエツカヤ・ロシア:
定番だな。ウォッカを飲んで寒さを凌ぐのは。なんなら別のもので代用しても構わないぞ
グロズヌイ:
飲んでて楽しい北方連合~ってことだね

……意外と愉快な仲間たちだ。

機嫌反転展开/折叠

タシュケント:
(じーーー)

さっきからなぜかタシュケントに睨まれ…ではなく、じっと横から観察されている。
タシュケント:
(じーーー)

そういえばこの子、タシュケントは出会ったときからちょっと不機嫌そうな感じだったな…

选择项1:なにか気になることが?
タシュケント:

別に?同志ちゃんはタシュケントに見られるのが嫌?

あっそ。じゃあ見るわ。別に嫌いじゃなさそうだし
……同志ちゃん、一つ聞いていい?

こっちもなぜ「同志ちゃん」か聞きたいが…まずはタシュケントの質問を聞くとしよう。
タシュケント:
同志ちゃんっていろんな場所に行ったことあるのよね?
サディア帝国のことももちろん…詳しかったりする?

选择项1:もちろん
选择项2:別にそこまでは
タシュケント:
(选择项1)あっそ。じゃあ今度機会があったら話してちょうだい
タシュケント:
(选择项2)あっそ。タシュケントが教えてあげよっか?
タシュケント:
みんなタシュケントのことを良くしてくれるけど、この話だけはあまり話せる相手がいないわ

……今度話を聞いてあげよう。

防御突破展开/折叠


セイレーン要塞周辺・ユニオン艦隊
ホーネット:
ん?さっきからセイレーン艦隊の勢いが弱まってるわね
サラトガ:
大変だ!それ、指揮官を追うために兵力を向かわせてるなら……
コロンビア:
あまり想像できないけどね……鏡面海域になったせいで、アヴローラさんたちとの通信も回復していないし…
ホーネット:
じゃあまず鏡面海域を解除しないとね。こっちから氷山の向こうまで回り込むのは大変すぎるよ
クリーブランド:
となると、セイレーン要塞に向かう?
ホーネット:
そうね。そのほうが手っ取り早いわね。指揮官の追手を引き付けられるし
サウスダコタ:
うん。サラトガはどう思う?
サラトガ:
それしか手がないわね…早く行こう!

合流成功展开/折叠

ガングート:
あはははは!我がレヴォリューツィヤの輝きになれ!
ミンスク:
ガングート、前方に所属不明の艦隊が接近してきた!
ガングート:
あれは噂のセイレーンの「駒」か?はああ!
キーロフ:
ガングート、待って!

―――!!
ガングート:
初撃が外れたか。ならこれでどうだ!
キーロフ:
向こうは慌ててる…あれは指揮官のユニオン艦隊だよ!
Оченьхорошо!早く信号を出して合流するぞ!
サラトガ:
ちょっと!なにいきなり攻撃してくるのよ!危うく同士撃ちになるところだったじゃない!
ガングート:
くっ、危うくアズールレーンを裏切った扱いになるところだった…許せ
キーロフ:
…とにかく、こちらは北方連合艦隊のキーロフにミンスク、ガングートだ
知っての通り、セイレーンには「駒」というお互いの外見だけ真似ているタイプもあってね。今のはその確認という意味
サラトガ:
確認にしても実弾はさすがにないわー北方連合ってもしかしていつも撃ち合いをやっているの?
ミンスク:
さ、さすがにはそこまではしないかな…
サラトガ:
ぷーぷー!
キーロフ:
コホン。こちらの北方連合の艦隊は同志指揮官を無事保護している、現在同志指揮官の命令のもとで、貴艦隊との捜索と陽動任務を遂行中だ
なお、指揮官本隊は貴艦隊同様、セイレーン要塞に向けて前進している
ホーネット:
指揮官たちは無事?よかった!
ミンスク:
そうだ。して、同志指揮官が不在の間、ユニオン艦隊の指揮を執っているのは……
ホーネット:
あ、サラ先生呼ばれてるわよ
サラトガ:
目の前にいるわよ!
指揮官がいない間にユニオン艦隊をここまで連れてきたのはこの空母サラトガちゃんね
ミンスク:
えっ、空母なの?隣のホーネットと比べると小さすぎない?
サラトガ:
……………(プッツン
キーロフ:
言っていいこと悪いことあるじゃない!
ミンスク:
ごめんなさい!!

座標確定展开/折叠

ガングート:
あはははは!いいぞユニオン空母!その活躍、華奢な体躯にしては天晴だ!
サラトガ:
言い方がすごく気に入らないけど、そちらの実力も中々だわね
キーロフ:
と、ここの敵ももう片付いたし、そろそろセイレーン要塞に向かって出発とするか!
ホーネット:
早く指揮官と合流しないとね!
ミンスク:
おう!そこは我がひらめきと、北方連合の技術に頼っていい!
キーロフ:
ミンスクのやつ、ついさっき指揮官たちの艦隊との通信を回復させたから、今ルートを確認する!
ちょっと待ってな…ここはこう……
サウスダコタ:
(鏡面海域での通信を回復させた!?北方連合の技術というやつか…)
(それにあのセイレーンの意匠を取り込んだ艤装…油断できないね)
キーロフ:
はい、わかった!……あっ
ガングート:
キーロフ、どうした?
キーロフ:
アンチジャミングがセイレーンに探知された。まあ座標を聞いたしよしとするか
ミンスク:
そうそう!座標さえわかればあとは前進あるのみ!みんな、同志指揮官と合流しよう!

要塞突入展开/折叠


セイレーン要塞
大した阻害を受けることなく、こちらが率いる北方連合艦隊はセイレーン要塞の真下に突入した。
思っていた通り、セイレーン要塞はさっきの氷山と一体化しており、
荒削りの氷の斜面が光を反射し、無数の砲台と思わしき人工構造物を映し出している。
――まさしく「要塞」だ。
チャパエフ:
セイレーン要塞、まさかここまでとはね…
ソビエツカヤ・ロシア:
放置してたのはまずかったのかもしれないな

选择项1:放置してた…?
ソビエツカヤ・ロシア:
ああ、北方連合の対セイレーンの戦力はあくまで航路と沿岸周辺、そして極地のセイレーン拠点へ向けたものだ
この要塞のような、僻地にある拠点までは手を広げられん
「アズールレーン」もそうだが、我々はあくまで「航路を始めとする」制海権の奪還を目指している
NYシティのように、セイレーン拠点により実害が出ない限り、各陣営とも動きづらいところがある
仕方のないことだと理解していただきたい

选择项1:北方連合の戦略は…
チャパエフ:
ええ、利用できるものならなんでも利用するのはこっちの主義だけど……
流石にこのセイレーン要塞を利用しようなんて考えが出てくるはずもなかったわ
……もしかして、あの研究がまずかったかもしれないわね

いずれにしても、ここまでたどり着いたからには、手ぶらのままで帰るわけにはいかない。
ソビエツカヤ・ロシア:
結論を言えば、このまま殴り込む、だな
了解だ。今の作戦は同志指揮官が指揮を執っている。私達はそれに従うまでだ

悪辣登場展开/折叠

ソビエツカヤ・ロシア:
…わかった。合流地点の座標は……
キーロフからの連絡だ。ユニオン艦隊と無事合流して、今こちらに向かっているとのことだ

鏡面海域での通信技術…これは確認する必要がありそうだ。

选择项1:鏡面海域でどうやって通信できるようになったんだ?
ソビエツカヤ・ロシア:
ほぉ?そこが気になるのか。もしかしてユニオンにはこの技術が存在しないと――
???:
卑劣にして矮小、卑怯にして臆病、プロメテウスにしてゴエモン!
ソビエツカヤ・ロシア:
誰だ!?

通信機から聞き慣れない声が響く。
???:
誘われてもいないのにノコノコと現れ、野蛮にしてワールド、馬鹿にしてイディオット!
つまりねえ、ここにお呼びじゃないってことさ!
無知にして蒙昧、貪欲にしてグリード!
そうそう!要は欲張りさんだ!よって沈める!サファー!デストローイ!
グロズヌイ:
氷の壁が動いた…!
パーミャチ・メルクーリヤ:
これは…!まずいわ!みんな早く退避して!

荒れる風、波、変形する氷壁。謎の声に呼応するように、セイレーン要塞――
いや、セイレーン要塞と鏡面海域そのものが「動き始めた」。
ソビエツカヤ・ロシア:
キーロフたちとの通信が完全に途絶えた。セイレーンめ…!
アヴローラ:
周りのセイレーン艦が一斉に動きました!指揮官、ここは…

选择项1:ユニオン艦隊が合流するまで踏ん張れ!
选择项2:運動戦で反撃までの時間を稼ごう!
ソビエツカヤ・ロシア:
(选择项1)勇気のある選択だ。ふん、ここは我々もその勇気に応えてやらねばならんな
チャパエフ:
(选择项2)さすが指揮官、慎重な選択ね。こういうとき流されないのは難しいというのに
ソビエツカヤ・ロシア:
……どっちみち、戦うしかない!
指揮官、采配を頼む!

総力迎撃展开/折叠

サラトガ:
指揮官発見!サラトガちゃん、華麗に登場!
ソビエツカヤ・ロシア:
ガングート、キーロフ、ミンスク、よくやった!
キーロフ:
敵が多い…!まだやれるか、ガングート!
ガングート:
甘く見るなよキーロフ!この逆境こそが一番燃えるというのだ!
ミンスク:
ふふん、我がひらめきによってみんな無事合流できたな!
クリーブランド:
指揮官が無事で良かったよ!あなたたちは北方連合の?
チャパエフ:
ええ、一緒に戦いましょう?

ユニオンと北方連合の連合艦隊がセイレーン艦隊を迎え撃つ。
ミンスク:
あ、そうだそうだ!さっきの通信、急によくわからないやつが割り込んできてびっくりしたよ…
チャパエフ:
こっちも同じね。…だけど今は敵をやっつけるのが先決よ
ガングート:
そうだ!血湧き肉躍る最終決戦だ!
グロズヌイ:
っぷ。体温まってきた…
キーロフ:
ユニオンの子たちも、ついてきてくれよ!
ソビエツカヤ・ロシア:
北方連合艦隊、攻撃開始!我らの力をセイレーンに見せてやる!

选择项1:セイレーン要塞最深部に向けて、前進せよ!
みんな:
おおお!

オミッター展开/折叠

???:
仇敵にしてライバル、小人にして悪党……つまり、わからずや!
中心にしてコア、幕引きにしてエクスデウスマキナ、旅の終わり!
恐れおののけ!あなた達の終焉はこ、ここに――
タシュケント:
…あっそ。なにそれ?カッコつけてるつもり?
???:
…………
タシュケント:
出てきなさい。台本を読んでるのはバレてるわよ
???:
………………
チャパエフ:
タシュケントちゃん、分かるの?
ソビエツカヤ・ロシア:
闇に隠れてないで正々堂々と戦え!セイレーン!
???:
んぐぐぐ……なら見せてやる!

――――――!
パーミャチ・メルクーリヤ:
随分と大掛かりな仕掛けね、これ…

氷の壁がまるで大きな機械仕掛けのように分解し、またたく間に別の形状へとその姿を変化させた。
氷の海を覆い隠す、光を遮断する巨大なドーム…………
これは…一体……
???:
「王冠の戴冠、桜の満開に、魂の流転は海へ、終焉の序曲を今奏でよう!」
終焉にして序曲、滅亡にして新生、我は「オミッター」
オミッター:
この海域を支配する存在なり!

鏡面海域の支配者――セイレーンが姿を表した。
ミンスク:
……こっちでは見たことのない艤装…!ユニオンの記録にはあるか?!
ガングート:
上位個体とは、フィナーレにはうってつけなやつじゃないか!
グロズヌイ:
この子を倒せば、鏡面海域を解除できるのね…
アヴローラ:
(直感ですけど、この子、ほかの上位個体とは違いますわ)
オミッター:
あははは!これ、いい感じだ!さっすがはあいつが考えた演出だ!
次はええと…「我が名を魂に刻んで海の底で永遠に悔やんで震えるがいい!」
だっせぇけどカッコいいじゃねぇか!あははは!
タシュケント:
チビのくせに生意気ね。同志ちゃん、こいつ絶対ボコるわよ
キーロフ:
あいにく、北方連合にこういう脅しは全然通用しないってね!
オミッター:
ウケなかった…だと………?
てめぇら、下位プログラムと見てナメてんじゃねええええええ!!!
ミンスク:
く、来るぞ!
ソビエツカヤ・ロシア:
全員、気を付けろ!!

全力出撃展开/折叠

オミッター:
無駄無駄無駄!あいつがコンストラクトしたこの要塞ではあたしを絶対に倒せないんだよ!
あははは!いいなこの子プログラム!特化すればやりたい放題だ!テスっちの楽しみが分かってきた気がするぜ!
さあ、さあ、さあ!足掻け!苦しめ!
クリーブランド:
あの攻撃、照準装置だけでなく視界にも影響するよ!
ホーネット:
艦載機もダメ!攻撃が全然当たらない!
チャパエフ:
なら当てることを諦めればいいわ!

…!!
チャパエフ:
こっちは火力が上回っているわ!撃ち続けて、手応えがあり次第集中砲火すれば当たるわよ!
ガングート:
ああ!北方連合の戦い方を思い知らせてやる!
タシュケント:
制圧射撃、ぶっ放すわよ!
サラトガ:
要は物量作戦ね!わかったわ!ありったけの弾薬を持ってきなさい!
ソビエツカヤ・ロシア:
そうだ!この要塞ごとぶっ飛ばすつもりで撃ち続けろ!

要塞崩壊展开/折叠

オミッター:
こんなの通るか―――!?
だが…角笛が鳴き、車輪が回り、阻む力はお前たちには無(む)よ…
アイウィルビーバック…!

親指を高く天に翳しながら、オミッターは海に消えた。
タシュケント:
あっそ。よくわからないこと喋って結局タシュケントたちにボコられただけだったわね
キーロフ:
そうだな。こちらの勝利だ。同志指揮官

――――!!!
ホーネット:
この要塞の構造物が崩れ始めてるよ!早く逃げるわよ!

………猛烈な轟音と波しぶきのあと、セイレーン要塞と氷山が完全に消え去った。
そして、鏡面海域もみんなの予測どおり解除され――嵐も止み、温かい冬の太陽の光が雲の間から差し込んできた。
アヴローラ:
美しい海……
チャパエフ:
ええ、これがこの海のあるべき姿よ

目の前に広がっている景色が、北方連合の領域に足を踏み入ったときと比べて違うように見えたが、もしかしたら変わってないのかもしれない
サラトガ:
セイレーンの上位個体に遭遇しただけでなく、まさか北方連合の主力艦隊と共に戦えるとは…

それを考えると、戦う前と比べて、随分と心境が変わった。
ようやく、母港に戻ってゆっくりと休める。
そう思った途端――
ソビエツカヤ・ロシア:
同志指揮官、もう少し北方連合に滞在を頼めないか?

オリジン展开/折叠


過去・北方連合にて
アヴローラ:
よいっしょ…ふぅ…ここですね
あの戦いから色々変わりましたけど、ここはいつまで経っても変わらないですね

この世界にて生を受けた、第1世代の艦船・アヴローラは辺りを見渡した。
アヴローラ:
さて、そろそろ引き上げましょうか
ここは「この世界での」始まりの場所…
ここに保存されているのは「ヒトの想い」を写し出せる「箱」…
………始めましょう。北方連合の未来のために――

北方連合展开/折叠


北方連合・某所
ソビエツカヤ・ロシア:
北方連合にもう少し滞在してもらいたい。
グロズヌイ:
ふーふー。同志指揮官、外は寒いから、このまま部屋の中で頼むよ。かか…ココアとボルシチ、飲む?

……北方連合の気候は、とにかく寒い。
パーミャチ・メルクーリヤ:
ユニオンと比べて種類は少ないけど、味には自信があるわよ~
なぁにモウソウしてるの?これ、わたしが作ったわけないでしょ♪

北方連合の料理は、ウマイ。
チャパエフ:
ええ、セイレーンとの戦いは長期化する一方ですから、他陣営からの支援を引き続きよろしく頼むわ。

今なお続いている、北方連合とセイレーンの戦い。それでも彼女たちは――
タシュケント:
ここ、タシュケントと仲間たちがいつも休憩してるところよ。
いい景色?…あっそ。じゃあ座って、タシュケントとちょっとだけ、お喋りしない?

案内されたのは、北方連合の超高層フルシチョフカの屋上だった…
北方連合の新たな仲間たちに案内され、いろんな場所を見学した。
ほかのどの陣営とも違う奇妙な雰囲気だ。
そして今日は、ソビエツカヤ・ロシアに案内され、とある【重要人物】と会談することに――
???:
「…調査データ、たしかに受け取りました。」
「メンタルキューブの適性、指揮能力、人格性、政治審査…全てにおいて――」

——!!
???:
「…来ましたね」
ソビエツカヤ・ロシア:
同志指揮官、こちらに

窓からの逆光で視界が白く染まった。
……気づけば、部屋の中には北方連合の子たちと同様に白い装束を纏っている一人の女性がいた。
ゆっくりと、そして凛とした声が脳に響く。
ソビエツキー・ソユーズ:
「「「同志指揮官、北方連合に入りませんか?」」」

序曲奏響展开/折叠


NYシティにて
サラトガ:
指揮官が北方連合に滞在してるって、どういうことなの?
エンタープライズ:
ただの訪問だ、別に気にするほどのものでもない。もしかして裏に何かがあると思っているのか?
サラトガ:
そんなところね。まあ指揮官は別にユニオン所属じゃないし、ロイヤルや、鉄血と重桜の子もみんな分かってるし
それより、この間の北方連合で撮った写真、どう思う?
エンタープライズ:
正直驚いたな。北方連合の極海艦隊がこんな艤装を装備しているとは……
サラトガ:
メンタルキューブの技術研究も、向こうが進んでるみたいよ
あの艤装もそうだし、きっと北方連合はなにか見つけたに違いないわ
エンタープライズ:
セイレーンからの鹵獲品、もしくは廃棄されたセイレーン拠点か?
サラトガ:
そんなもんだろうね。こっちは知りようがないけど
エンタープライズ:
セイレーン技術…やはり北方連合も……
???:
――へ行ったのは
終末の序――
曲の始まりだ――
サラトガ:
エンタープライズ、なんか言った?
エンタープライズ:
いや……(今のは…なんだ?)

情報解読展开/折叠

ミンスク:
同志指揮官、北方連合の情報部にようこそ!へへー、面白そうな場所だろう!
実は指揮官が手に入れた情報子Ptはここで一度分析されて、成果として上層部に報告されるんだ!
要するに、「累計獲得数に応じて、情報を分析できたら報酬がもらえる」ってことね!
さあ、早速情報を分析してみましょう!あ、詳しいやり方はヘルプボタンで!