碧蓝回忆录日服文字版/凛冽なりし冬の王冠
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2021-08-16更新
最新编辑:芙兰朵露琪露诺
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更新日期:2021-08-16
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凛冽なりし冬の王冠
ベルファスト:
では、女王さまがお贈りになった援助物資の第一陣は、確かにお届けしました。
後続の船団も本日中には到着する予定になっています。受け入れの準備をお願い申し上げます。
アヴローラ:
ロイヤルからの支援に感謝します。これらの物資は『レッドアクシズ』との戦争に大きな助力となるでしょう。
女王陛下にも我々からの祝福をお伝え下さい。『あなたたちに暁の光があらんことを』
ベルファスト:
では、北方連合の活躍に期待させていただきます。『女王陛下に栄光あれ!』
ノーフォーク:
ふぅ…物資輸送の船団護衛はこれで終わりですね…ようやくおうちに帰れますぅ…
ベルの淹れた紅茶を思うと体も温まってきました~!
ベルファスト:
まだ気を緩めてはいけません。帰り道も危険な状況に遭遇する可能性があります。
…この凛冽なる海風と、水面下に潜む脅威も…
シェフィールド:
……
ベルファスト:
シェフィ、どうかしましたか?さっきから黙ったままで。
シェフィールド:
あのアヴローラという子の笑顔は…本心ではありませんね。
北方連合なんて、信用してはならないと思いますが。
ベルファスト:
考え過ぎです。同盟を結んだ以上、お互いを信用し協力し合うべきです。
ロイヤル艦隊の一員として、女王陛下、そして指揮官の選択に従うことこそ私たちメイドの務めのはずですが?
シェフィールド:
……うまくいくといいですが。
ベルファスト:
……情報によると、帰路は小型のセイレーンに遭遇する可能性があります。皆様、気を引き締めて抜錨してください!
ベルファスト:
(姉さんが辿った航路…冷たい海ですね…)
シェフィールド:
…前方に不明な識別信号を有するセイレーンを発見。高速でこちらに向かってきています。
ノーフォーク:
み、見たことのない敵??
ベルファスト:
ユニオンが警告していた新型ですね。通りすがりの船を無差別に狙って襲ってくるとは…厄介極まりないです。
後続の輸送船団がこちらに向かっている以上、放置するわけには参りません。
総員第一級戦闘配置!ロイヤルメイド隊の勇姿を敵に見せつけてやりましょう!
シェフィールド:
……了解!
ベルファスト:
王家の栄光とともに、汝らに絢爛なる終焉を下します――『女王陛下に栄光あれ!』
……————
ベルファスト:
皆様、お疲れ様でした。どうやら大した敵ではなかったようです。
ノーフォーク:
ふぅ…セイレーンの新型もそんなに怖くないですね。もしかして私たち凄く強いかも?
うん、これでようやく帰れそう…
シェフィールド:
ノーフォークさま、お待ちください。今本部より緊急入電が……
……
……
…少し、寄り道になりそうです。
ベルファスト:
後続の輸送船団が鉄血艦隊の襲撃を受けた、と報告がありました。
想定済みの事態ですが、意外と大物が釣れたようですね。
シェフィールド:
また「再現」ですか?
ベルファスト:
はい。前にも戦ったことがありますが、どうやら今度は「こっち」での決着がつきそうです。
ノーフォーク:
でも、ノーフォークたちの戦力だと戦艦相手じゃとても……
ベルファスト:
心配する必要はありません。本部は既に「再現」に対する手を打っています。あのキングジョージV級の戦艦が支援に来てくれるはずです。
私たちはあくまで鉄血艦隊を追跡し、この場に留まらせることに徹すれば問題ありません。
マッチレス、マスケティーア、偵察を任せてもよろしいでしょうか。
マッチレス&マスケティーア:
了解!/はい!
ベルファスト:
では、“あの戦争”どおり……大物狩りと参ります!
シャルンホルスト:
また会ったな。王家のセレブ嬢ちゃんたち?
ベルファスト:
ロイヤルメイド隊・メイド長のベルファストと申します。ご機嫌麗しゅうございます。
貴艦がここに現れなければ、今頃スカパ・フローでお嬢様方に午後の紅茶を用意している頃合いになりますが……
大人しく――ここで沈んでいただけないでしょうか。
シャルンホルスト:
相変わらず気の早い連中だな…ふん、この戦い、避けられそうにないのは最初からわかっている。
ちょうどいい、いいウォーミングアップの相手になりそうじゃないか!
シャルンホルスト、戦闘開始!
……————
ノーフォーク:
きゃっ!レーダーと動力機構が…これ以上戦えません……うぅ……
シャルンホルスト:
ちっ、小さいのがうじゃうじゃと……付き合いきれん!こっちにはもっと大事な任務があってな!
転舵!面舵150、全速で離脱する――
ベルファスト:
あら、今度も逃げるおつもりですか?こちらはちょうど熱が入ったところですが…
シェフィールド、状況はどう?追跡は可能ですか?
シェフィールド:
すみません、動力機構にトラブル発生…全速力は難しいと思います。
ベルファスト:
わかりました。あなたがたはよく戦いました。あとは私がやります。
シェフィールド:
まさか……
ベルファスト:
あの戦艦姉妹はロイヤルに大きな借りを持っていますゆえ……この好機、みすみす逃すわけには参りません!
シャルンホルスト:
追って来るのは一隻のみか…まさか、軽巡洋艦単艦で戦艦に挑んで来るとはな…
ベルファスト:
女王陛下の威光と我が王家の栄光のため、全力を尽くさせていただきます――
全砲門、シャルンホルストに照準――撃ちます!
シャルンホルスト:
「セレブのお嬢ちゃん」と言って悪かったな。そっちが全力なら、こっちも敬意を持って全力で戦わせてもらう――
さぁ!我が牙に引き裂かれる用意は出来ているか!!
……————
ベルファスト:
……くっ!
シャルンホルスト:
いい戦いっぷりだ。だが「我々の記憶」と違って一隻のみ、しかも大破した今のお前では「再現」を務められるはずがあるまい……
戦士として栄光ある終焉をお前にくれてやる。全砲門ベルファストに照準――
……————
シャルンホルスト:
!?「アントン」が被弾した…!?どこから撃ってきやがった!!
ベルファスト:
私の6インチ砲があなたの装甲を貫けないことは分かっています。しかし…
あの方たちに少しでも有利な状況を作るのが私の使命…
例え私がここで果てようとも我々の勝利は確定しました…あとはせいぜい「彼女」に相手をしてもらうがいいわ…
陛下…申し訳ございません…ベルファスト……もう貴方の紅茶を淹れることができそうもありません……
デューク・オブ・ヨーク:
待たせたな使用人(ハウスキーパー)。おまえはここで沈む運命ではないわ。鮫の相手はこの私に譲りなさい。
駆逐艦たち、ベルファストを守護しつつ退避させなさい!
マッチレス&マスケティーア:
了解!煙幕散布開始――!
シャルンホルスト:
まさか主力艦がいるとは……クソッ気づかなかったな…
あのメイド、こっちの装甲を貫けないとわかってて敢えてレーダーを狙ったのか…
ふん、こっちの負けだな。
デューク・オブ・ヨーク:
ふふん、決闘の邪魔をして申し訳ないわね――おまえの相手は今からこの私よ。
キングジョージV級三番艦デューク・オブ・ヨーク――
いざ参らん!
……————
シャルンホルスト:
司令部に打電――「我らは弾丸の尽きるまで戦う」!!
ツェーザル!デューク・オブ・ヨークを狙え!!
デューク・オブ・ヨーク:
つまらない悪あがきね。おまえの役目はここまでよ。…沈め!
……————
シャルンホルスト:
…ははは…北海を駆け巡った私たち姉妹、数多くの戦闘で敵から「醜い姉妹」とまで名付けられ……
危機から何度も脱したというのに、まさかここで倒されるとは……
くっ、最後まで味なマネをしてくれる……
……————
シャルンホルスト:
だがそれこそがお前の魅力よ。
――王家のメイドたちよ…アーフ・ヴィーダーゼエン!
デューク・オブ・ヨーク:
無駄なあがきだったとはいえ…まぁ武人らしくよく最後まで戦ったものね。
…王家の子たちよ!シャルンホルストとの戦いは我々の勝利だが――
諸君らがもし自分の倍以上の艦隊と戦うことになったら、今日のシャルンホルストのように戦ってくれることを願う!
ベルファスト:
……
デューク・オブ・ヨーク:
では帰還するわ。……これからの作戦もきっちり働いてもらうわよ。
テスターα:
『シャルンホルスト』の識別信号が既定海域から消えたわ。
オブザーバー:
ふん、Z艦隊の時と同じ、より強い力を与えても結果を覆せないわけね。
テスターα:
けど一つ気になることがあったわ。
――ロイヤルから北方連合への物資輸送船団の第二陣が艦載機によって沈められたの。
今の「設定」では、鉄血艦隊が北海で空襲を行えるほどの力はないはず…一体……
オブザーバー:
「再現」の台本によれば…次はロイヤルの子たちによる大規模空襲のはずね。
今の情報も含めて、より詳細な観察が必要だわ。
北海海域はあなたに任せたわよ。『ピュリファイアー』
ピュリファイアー:
あはははは!ようやく私の出番ね!!
オブザーバー:
「あいつ」が邪魔をしてくるというのなら……うふふ、あとは分かるよね?
ピュリファイアー:
もちろん!たっぷり遊んでやるわ!!あはははははは!!
ヴィクトリアス:
特別作戦艦隊第一群、目標海域に到着。合流完了!
ロイヤルネイビー・ヴィクトリアス、ただいま到着したわ!
デューク・オブ・ヨーク:
遠路はるばるご苦労。……この北の海のことまだ覚えているかしら?
ヴィクトリアス:
向こうでずっと戦ってたけど、この故郷の海風と…うっ…海をわわわ忘れるわけがないわ!
…そうそう!今回はユニオンからの艦載機を持ってきたわ!
デューク・オブ・ヨーク:
そう
ヴィクトリアス:
ほら見て、この子コルセアっていうの!スペックはうちのシーファイアと比べても全然見劣りしないわ!爆弾なんてドンドンつけられちゃうの!
やっぱりユニオンの艦載機はすごいわ!あとこれ、 ワイルドキャットって……
デューク・オブ・ヨーク:
……本題に戻るわ。相手は今どうなっている?
ヴィクトリアス:
……あ、ごめん…つい盛り上がっちゃって…
コホン!偵察機はもう目標を確認したわ。あの子全然動いていないし、もしかして動けないかも?
デューク・オブ・ヨーク:
北の一匹狼か…。X艇の攻撃を受けてもなお生き残るとは…素晴らしい防御力ね
いずれにしろ、あの子さえ倒せば北方における脅威をほぼ排除できる――
ヴィクトリアス:
ええ、その通りね。この霧が晴れたらすぐ艦載機の子たちを出撃させるわ!
デューク・オブ・ヨーク:
……頼もしいことね。――では作戦参加艦艇全員に告げる、特殊任務「タングステン作戦」は予定通り1時間後に状況を開始する
狙いは「ティルピッツ」。どうせ無駄な悪あがきをするだろうが……艦隊――
……————
……————
デューク・オブ・ヨーク:
!!!なにっ!?新手からの攻撃だと!?損傷報告、急ぎなさい!
ヴィクトリアス:
あれは……海が…割れる…!?
………
ち、違うわ!あれは……海そのものが空に吸い上げられている!?
ピュリファイアー:
ヒヒヒ、まさかここを「特異点」にするなんて、本当に驚いた――
デューク・オブ・ヨーク:
今のはやはりおまえたちセイレーンの仕業か
ピュリファイアー:
?こんなに大きいの、私ができるはずがないじゃん?
デューク・オブ・ヨーク:
…緊急事態よ。作戦を修正する。総員、第一級戦闘態勢を!
目標は大型セイレーン――撃て!
ピュリファイアー:
こら!人の話を聞けってば!まったく頭の固い連中ね……仕方ないなぁ、遊んでやるよ!!!!
デューク・オブ・ヨーク:
くっ…「本部に緊急連絡、セイレーン及び正体不明の超兵器の奇襲を受け、一時的に艦隊陣形の崩壊が発生、
艦隊を立て直したものの、全体の損耗率は40%以上に達す。このままでは「タングステン作戦」の実施が難しいと判断せざ……
次の作戦指示を求ム――」
………
…
繋がらぬか
ヴィクトリアス:
私のほうもダメ…鏡面海域と同じ状況…これからは私たちでなんとかするしかないのね……
幸い…この装甲のおかげで、艦載機の子たちはほぼ無事よ
デューク・オブ・ヨーク:
さすがは我がロイヤルの誇る装甲空母ね。そなたはこの作戦を継続できると判断するか?
ヴィクトリアス:
うん。せっかくここまで来たし、あの「孤独なる北方の女王」には挨拶しておかないとね
それに、あの子のために特別なものも用意したんだから!
ピュリファイアー:
おかしいね。ここまで大きな「特異点」ができたのに、「あの子」が現れないなんて…
「プロトタイプ」――いちど会ってみたいなぁ~
ま、とりあえずオブサーバーに送信送信っと~
デューク・オブ・ヨーク:
特別作戦艦隊の各員に告ぐ。本艦隊はセイレーンの攻撃を受け、本部との連絡が途絶えているが……
先の超兵器が引き起こした異常気象が本作戦の最大の不確定要素である霧を吹き飛ばし、攻撃のタイミングをうまく作ってくれた
これより「タングステン作戦」を継続する
使用可能な艦載機を全て動員し、20分後に順次発進せよ!
ヴィクトリアス:
みーつけた!ティルピッツ!
ティルピッツ:
……
ここに人が来るのは久しいな。しかもこんな派手に…
原因不明の大爆発の次は、ロイヤルの空母、か……
ヴィクトリアス:
ロイヤルネイビー特殊作戦艦隊・装甲空母ヴィクトリアス!挨拶を申し上げるわ!
うふふ、知ってる?あなた世界の向こう側でも結構有名なのよ!
でこの作戦、まさか「孤独なる北の女王」と戦えるなんて…私すごく楽しみにしてたの!
そうそう!今回はユニオンからも特別なお土産をいただいたの。はいこれ!――1600ポンド特製徹甲爆弾よ!
ティルピッツ:
……
…「孤独なる北の女王」か……いいあだ名ね
こうして戦うのはもう何回目か……だが、全力で戦わせてもらう!
……————
ティルピッツ:
……この手応え……さすがは「特製」というだけのことはある
ヴィクトリアス:
!!!もうこんなにボロボロなのに、どうして降伏しないの!?このままでは本当に沈んじゃうわ!
ティルピッツ:
…降伏、か…
……すまない。戦艦として最後まで戦うことこそ私たちの願いだ
ヴィクトリアス:
もう!あなたの姉もそうだったけど、どうして鉄血の人ってみんな頭が固いの!?
ティルピッツ:
ビスマルク…!?貴方、私の姉さんに会ったのか…?
ヴィクトリアス:
そうよ!あなたのお姉さんとの戦いは、私も含めてほぼ全てのロイヤル艦隊が投入された。まぁ、私は遠くから艦載機で観察してただけだけどね…
で、ビスマルクもあなたと同じことを言ってた!
ティルピッツ:
……
……そうか……ありがとう
ヴィクトリアス:
え……?
ティルピッツ:
姉さんは最後まで自分の信念を持って最高の戦果を手に入れて沈んだ
こちらの世界でも姉さんの名前は人々の記憶に永く残るだろう……
鉄血の戦艦にとって一番悲しいのは、なにも成せぬまま忘れ去られ、自らの運命を人に委ねること……
「再現」された子たちと違って、あなたがここに現れたおかげで、私もこうして主砲を撃つ事ができた――
このまま戦って沈むのも…悪くないわ
ヴィクトリアス:
……
なによ…そんなの、ズルいじゃない…
悲劇のヒロインのつもり?!それともカッコイイと思うわけ!?…生き残るチャンスがあるのに、自分から沈んでもいいなんて…!
ティルピッツ:
……
ヴィクトリアス:
こっちのほうが悪者みたいじゃない……
…あきれた。艦隊反転、半速で作戦海域から離脱する――
ティルピッツ:
…いいのか?「カンレキ」を乗り越えて、武勲と栄誉を手に入れるチャンスだというのに……
ヴィクトリアス:
武勲と名誉…もちろん魅力的だわ…だけど!こんなんじゃあなたが…
ううん…か、艦載機の燃料がなくなっただけよ!……運がよかったね!ふん!
旗艦デューク・オブ・ヨークに連絡――
——「北の女王」は大破させたけど撃沈できず「タングステン作戦」は失敗……と
ティルピッツ:
……掴みどころがないお嬢様ね……
…もう二度と会うことはないだろうが…
……
そんなあなたはこの先どこまで歩めるか…いつか見てみたいものだ――
デューク・オブ・ヨーク:
ティルピッツにかなりのダメージを与えることができた。作戦目標は概ね達成ってところね
セイレーンが介入している以上、長居は無用…前倒しで「タングステン作戦」を中止にするわ。各員、帰還準備を
ヴィクトリアス:
……
デューク・オブ・ヨーク:
しかし…そなたでもあの子を沈められなかったとは…あの子の装甲はそんなに硬かったのかしら
そなたも落ち込まなくて良い。今回は敵の力量を見誤ったまで、次こそ――
……————
ヴィクトリアス:
!!直掩機が撃墜された!……3時方向に何かがあるわ!
デューク・オブ・ヨーク:
3時…!セイレーンが言ってた「特異点」の方角か?
ヴィクトリアス:
ええ!敵の位置は未確認だけど…偵察機に調べるようには指示したわ…
デューク・オブ・ヨーク:
……
…北方海域でセイレーンにばっこされては、あの女王さまの沽券にかかわるわね
攻撃艦隊、これより旗艦権限で作戦目標を修正する――不明海域を調査し、セイレーンの襲撃に備えよ
ところでヴィクトリアス…
ヴィクトリアス:
うん?
デューク・オブ・ヨーク:
あの「特異点」の形…
まるで女王の王冠のようだ…
ピュリファイアー:
あなたがここにいるのは最初からわかってたけどぉ~
でもこうも邪魔してくれるとはね~一体何がしたいの?「プロトタイプ」…いいえ、「コードG」?
エンタープライズ:
…お前たちとは関係のないことだ
ピュリファイアー:
いえいえいえいえ、今計算したけど、このサイズの「特異点」が崩壊したら、北方連合の半分がドカーンと吹き飛ばされるの!
この時代はもちろん私たちの計画にとってもすっごく迷惑!だから…やめてもらえないかな?
エンタープライズ:
…(無言で顔を背ける)
ピュリファイアー:
そっちがその気なら、子プログラムのひとつとしてぇ…全力で止めさせてもらうわよ!!!!
……————
デューク・オブ・ヨーク:
目標に命中!そのまま打ち続けろ!
ピュリファイアー:
あははは!やっぱり来てくれたんだ!
ヴィクトリアス:
バラクーダ隊発進!目標――大型セイレーン…
って識別信号がもう一隻!?…レーダーにはなかったのに!
エンタープライズ:
……
ヴィクトリアス:
ええい!コルセア隊、目標変更!未確認のセイレーンもやっつけちゃって!
……————
ヴィクトリアス:
コルセア…全機墜された!?
しかも向こうもコルセア…あなたは一体!?
エンタープライズ:
…ヴィクトリアスか…
ヴィクトリアス:
あの…どこかで会ったっけ?そもそもあなたは敵?それとも味方?
エンタープライズ:
どうやらこちらの計算に間違いがあったようだ…
ピュリファイアー、お前たちのターミナルに教えろ。二度と無関係の人間を巻き込まないことだ――
ピュリファイアー:
なんちゃって~あなたを止めるにはこいつらを呼んだほうが都合がいいの!
エンタープライズ:
…ヴィクトリアス…
ヴィクトリアス:
え、え?
エンタープライズ:
また会えて嬉しいぞ
今のあなたには理解できないかもしれないが…未来のあなたは…素晴らしい戦士だった
ヴィクトリアス:
そりゃ…どうも?
えっ…ちょ、ちょっと!わけのわからないことを言うだけ言って逃げるの??
ピュリファイアー:
ふふふ、そんなに焦らないでよ。どうせ彼女に追いつけるわけないじゃん?それに~お前たちの相手はこの私よ?
まあ、お前たちのおかげでこっちも面倒事が解決したから~
お礼として~たっぷり遊んでやるよ!!!!
デューク・オブ・ヨーク:
あれは…光学兵器!?各員、気をつけなさい!
ピュリファイアー:
はははははは!!久しぶりに遊んだわ!!やっぱりメンタルキューブのポテンシャルは最高だよね!!
私たちセイレーンこそがお前たちの敵!!お前たちから海を奪って、お前たちの戦争を引き起こした大大大悪党よ!!!よーく覚えなさい!!!
今度会ったらもっと強い兵器をぶつけてやるんだから!それまでにせいぜい強くなって生き残ってみせなさい!ははははは!!
デューク・オブ・ヨーク:
戯言を…王家の栄光とともに、汝に鮮血なる終焉を下す!海の底に帰るがいい!!
ヴィクトリアス:
ふぅ…か、勝ったわ……本部にも連絡がついたし、これでこの海も元に戻れるのね…
デューク・オブ・ヨーク:
まったく、このような事態になるとは、予想だにしなかった…
しかしこうしてセイレーンの企みを阻止できて、新種に関する情報も集められた――
ヴィクトリアス、よくやった。口惜しいがこのデューク・オブ・ヨーク、そなたと一緒に戦えて光栄に思うわ
ヴィクトリアス:
えへへ~
デューク・オブ・ヨーク:
本部からティルピッツのことは基地航空隊に任せろとのお達しが来た
これで母港に帰れるわ
ヴィクトリアス:
……
王冠を奪われた北の女王、か…これがあなたの望んでいる運命というのなら……
…あらやだ、私何を考えているの……
テスター:
ヴィクトリアスの直掩機を落としておびき寄せたのか――よく考えたものね
オブサーバー:
「コードG」相手にはこうするしかないの。幸い大きな誤差は出なかったわ
しかもこちらの損失はピュリファイアー型一体だけ――最善の手だとは思わない?
テスター:
ふん。…ピュリファイアー、新しいボディにはもう入ったのか?
ピュリファイアー:
ぷはーー!いやぁいっぱい遊んだぁ!戦闘経験もガッツリ積めたし!
ロイヤルの子たちってそろそろ覚醒しそうじゃない?北方海域はしばらくはいいかな?
それより、早く次の任務地点に行かせてよ~
オブサーバー:
次の任務地点ね……
――サクラのお花見でもどう?